【 Fisher's 】 おさかなたべたい 、 【 男主攻 】

主従逆転 / You × Si - 1-2 ページ3

学園パロ

＿＿＿＿＿＿＿＿




『 … はあ … 』



＿＿ お前やる気無さすぎだろ



＿＿ ほら、指名がすげぇぞ!




今日は季節外れ過ぎる学園祭の、夜の部だ。





＿＿ 有栖川 〜 っっ ♡♡




…まだシルクの方が可愛いな



人気出物ランキングみてえなのは俺に



かかっているらしい。 なんで俺なの、




でも、 ちゃんと接客しねぇのもあれだしなあ。



少しだけやっとこ。



.



.



.




『 心行く迄 御ゆっくりどうぞ 』



ハッハ、 何、 執事喫茶なんて


やった事ないから なんて言えばいいのか


全く分からんな 。




女子生徒がぞろぞろと入ってくる。



…… そのなかに紛れて、




「 お〜い ! A! 」




恋人のシルクが紛れてた。


手ぇぶんぶん振ってるし 周りは


まさか… とかよからぬ事を


考えてらっしゃる。




『 なに、 』




シルクの方に駆け寄って


話しかける。




「 俺さっき休憩入ったんよな 」



『 うん、 で? 俺接客あるんだけど 』



「 いや、 そのだから… 」



＿＿ ひゅぅ〜!!



!? 周りから視線を感じる



お熱いねぇ、 とか、 アリシル、アリシル!!



とか意味分からんわ。



＿＿ 有栖川、絹道と行ってこい、



『 あ? でも 』



＿＿ 休憩やるから、な




シルクの方を見ると


幸せそうな顔をしている。



… この笑顔ぶっ潰す訳にもいかないな 、




俺は 御言葉に甘えて、 と休憩を貰った。




「 っしゃぁ…あ 」




ん、 そうだ。



特定の人間は喜ぶであろう事を思い付いた。



俺はシルクの前に立って 手を差し伸べる。




『 御手をどうぞ、旦那様 』




… おお、 歓声歓声。



坊ちゃんじゃなくて旦那様な所ら辺がいいんだとさ。



シルクを見ると なんかめっちゃ紅い。




『 結構かわいいのな、お前って 』




「 うるせえ! さっさと行くぞ 」




『 ハイハイ 』




強く手を引っ張られて ちょっと躓きかけた。



.



.



.




「 あ〜〜、 」



クレープに豪快にがぶりつくシルク。


頬っぺ ぱんぱんで栗鼠みたいなの、


この一口でほぼ食い終わってんじゃん、…



あ、 口端にクリーム付いてる



『 シルク 』



「 おぁん?? 」



『 頂き 』




口端のクリームを掬いとって舐める



… うん、 丁度いい甘さだな




「 …! おま、 ばかじゃねぇのｯ!? 」



『 クリーム付けてたお前も悪いだろ? 』



「 っ、 くそ、… 」




紅いのやっぱかわいいな。

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