[Elext City] Ⅱ (ページ17)

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ko-ji!《どこか目星着けてるところはあるん？》
rau♡《特には…。とりあえず、報告があった場所を当たってみようかと》
ko-ji!《あんなに沢山来てたやつ？全部行くん！？》
rau♡《今はそれしか情報がないので…》
ko-ji!《…Radio Townのバーに、情報通な人がおるかもしれへん》
rau♡《へ？》
ko-ji!《ラウ、俺に着いてきて！》

向井の案内でRadio Townに向かう傍ら、2人の話は必然的に阿部と松村の話になった。
rau♡《…でも、正直向井さんが僕の味方をしてくれるとは思っていませんでした》
ko-ji!《え！俺そんなに信用性ない？》
rau♡《…誰を信じたらいいかわかんなくて》
ko-ji!《あー…》

rau♡《松村さんは、どう思っているんでしょうか》
ko-ji!《阿部さんとまだ意見の対立してると思うけど…》
rau♡《でも、わかんないじゃないですか。…もしかしたら、実は阿部さんの味方なのかもしれない》
ko-ji!《北斗が？》
rau♡《僕には松村さんが何を考えているのかはわかりません。…ただ、怖いんです。何も仰られないから、もしかしたら松村さんも間違った方向に進もうとしてるんじゃ、って…」
《そんな事、》

不意に聞こえて来た誰かの声にラウールは思わず立ち止まった。
rau♡《誰…？》
ko-ji!《今の声…Juri？》
横から不思議そうに声を漏らした向井に、ラウールは素早い手つきでメニュー画面を開く。
白いシャツとコルセットの着いた黒いワイドパンツに黒いベレー帽、Central Townの姿で現れたJuriは何事もなかったかのように《何か御用ですか？》というシステムメッセージを口にした。