浮気５ ページ5
ASIDE
雨が止みそうにないので
二人で本を読んでいた。
普段はあまり本は読まないけど
ハマってしまった。
隣のセフンくんは
つまんなそうに本を
パラパラとめくってるだけ。
そんなセフンくんのことも
お構いなしに私は
真剣に読んでいると
SE「せ〜んぱいっ」
『ん？んんっ！？』
それは突然、
チュッ、と唇が重なった。
『……な、なに…』
SE「あはははっ。
顔真っ赤ですよ先輩。
経験少ないんですね。」
『う、うるさい…』
私の経験が少ないわけじゃない。
周りの子たちがませすぎなだけだ。
そう自分に言い聞かせて
もう一度本に集中した。
SE「あれ、怒っちゃいましたか？」
SE「せんぱい？」
SE「お〜い。」
SE「こっち向いてくださいよ。」
SE「無視ですか？」
SE「傷ついたなら謝りますから。」
・
SE「僕のこと見てください。
Aヌナ。」
『……え？』
SE「あ、やっとこっち向いた。」
そしてふにゃと柔らかい笑顔を見せた。
今、セフンくん私のこと…
SE「Aヌナ」
・
SE「って、呼んでもいいですか？」
急に真面目な顔でそんなことを聞くセフンくん
『………勝手にすれば？』
SE「素直じゃないですね(笑)
まぁ、いいです。
僕のことは呼び捨てで呼んでください。」
『……セフン？』
SE「……そうです。
あはは、なんか…照れますね」
そう言って照れ笑いするセフンに
胸がキュンとしたのは
ここだけの秘密。
・
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
