浮気２３ ページ23
ASIDE
あの日からチャニョルは変わった。
登下校を毎日一緒にするようになったり、
一緒にいないときなんてないんじゃないかってくらいずっと一緒にいる。
そしてもう一つ、サランちゃんが学校に姿を現さなくなった。
理由は分からないけれど、チャニョルが関係するのは確実だろう。
男子はみんなショックを受けていたようだが、
女子はみんな嬉しそうに大声で彼女の悪口を言っていた。
人気者のサランちゃんを裏では恨む子も少なくなかったみたい。
驚きはしない。これが女子というものだ。
CY「A！帰ろう！」
部活が終わり、教室まで迎えに来てくれたチャニョル。
私がダンス部の活動場所まで行くほうが早いのに。
でもわかってる。こんなにチャニョルが過保護なのは
セフンと私を会わせないようにするためだってことぐらい、
分かってる。
チャニョルにセフンの連絡先を消されてしまい、
本当に繋がりがなくなってしまった。
CY「ねぇ！駅前に新しいクレープ屋ができたんだって！
今から食べに行かない？」
『いいね、食べたい！』
CY「よっしゃ、じゃあ早く行こ！」
そう言って手を繋いだ。
これが私の望んてた形だ。
チャニョルが私だけを見てくれればそれだけでよかった。
それだけで幸せなはずなのに、心の片隅ではモヤモヤしてる。
CY「ん〜！あっま！！」
ん、おいし。
ついおいしくてパクパクと無我夢中で食べていると
視線に気づいてチャニョルを見れば
にこにこしながら私を見つめていた。
『なに！見ないでよ！食べづらい！』
CY「ごめんごめん(笑)
なんかしあわせだなぁ〜って思ってさ。」
『なにそれ(笑)』
そう言うとチャニョルの腕が伸びてきて
私の顔についたクリームを
恥ずかしげもなくペロッと舐めると、
CY「でも、足りない。
全然足りない。もっと欲しいんだ、Aが。
ねぇ、A……
今から俺の家来ない？」
そんなことを言った。
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
