浮気症彼氏。 (ページ18)

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浮気１８ページ18

ASIDE

セフンはゆっくりと離れた。

SE「…すいません。

身体が勝手に動いてしまって…」

『大丈夫、私も正直…その…』

SE「正直、何ですか？」

ニヤニヤとした顔で続きを待つセフン。

もっと言いづらくなったじゃんか。

『言いたいこと分かってるくせに…。』

SE「分かってるけどちゃんと言ってほしいんです」

私は感情表現が苦手だ。

嬉しいと思っても嬉しいとは言わないし

悲しいと思っても悲しいなんて言えない。

そんな私が今アンタに向かって

”正直すごく嬉しかった”

なんて言うんだからちゃんと聞いてよ？

そしてようやく決心がついて言おうと思ったとき、

何かが近づいてくるのを感じた。

それは足音のようで、私たちは図書室の

狭いロッカーに咄嗟に入って隠れた。

背中にはセフンの腕、目の前にはセフンの胸。

こんなのドキドキしないわけないじゃん。

するとガラガラと図書室のドアが開く音がした。

ロッカーの隙間から覗くと

入って来たのは

チャニョルとサランちゃんだった。

CY「………ここにもいない。」

SR「図書室も違ったみたいだね。」

CY「じゃあAは今どこにいるんだよ！！！」

SR「どっかに隠れてるのかもよ？探してみようよ。」

変な汗が額から落ちてきた。

バレるのは時間の問題だと確信した。

頭の中は言い訳を考えるのでいっぱいいっぱいで

でも、いい言い訳なんて見つからなくて

正直に話すしかないんだと諦めたとき

SR「あ、ロッカーの中見てなかったね。」

CY「俺が見るよ。」

終わった。

最後に私はセフンを強く抱きしめると

セフンも同じように強く私を抱きしめた。

会ってから少ししか経ってないけど

セフンがいてくれてよかった。

私に一瞬の幸せをくれてありがとう。

本当にありがとう―――――――――

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「下校時間とっくに過ぎてるんだけど？

こんなとこで何してんの。早く帰れよ。」

この声…この口調…

間違いなくルハン先生だ。

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