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マスターとは、サーヴァントを召喚する優れた魔術師のこと。殺し合いの聖杯戦争では、名前も知らない相手をマスターと呼ぶことが基本だ。
そしてサーヴァントとは...死後の英雄が祀り上げられ、精霊化した存在。要は過去で活躍した有名人って感じだ。あまり難しい説明をしても、きっと彼らには伝わらないだろう。あまりにも時代が違いすぎる。
葛原｢へえ...それでは、ギルガメッシュさんもその類と。いつの英霊なんです？本当の名前は？｣
ギルガメッシュ｢偽名ではない。我は紀元前に存在したウルクの王、ギルガメッシュだ。...今は貴様らの同期、という枠で落ち着いてやってもいい。｣
胡蝶｢部下でいてくださいね、この野郎。｣
ギルガメッシュ｢はい。｣
無柱、葛原小次郎。彼は岩の呼吸に適しているが、悲鳴嶼さんのように強くはなれないと諦めて、ユミルとコンビを組んでオリジナルの技を生み出した。
本来なら氷柱と呼ばれるハズだったが、本人は柱になれるほどの力がないと拒否した。だが周りからの強い希望で、せめて無でいたいという条件付きで柱になっている。
そして...金柱、ギルガメッシュ。彼に呼吸はないが、その特殊な力で敵をなぎ倒している。女には結構弱い。
ギルガメッシュ｢...お館様様。作戦を話し終えたなら、胡蝶さんのことを。｣
産屋敷｢...彼女はね、通常の人間なら致死量レベルの毒を取り込んでいるんだ。ある鬼を倒すためには、彼女をその鬼に食わせることが条件なんだよ。｣
藤丸｢食わせるって...頚を斬れば倒せるんじゃないんですか！？｣
胡蝶｢私の姉は柱の中でも強かった。そんな姉が倒せなかったんです、これぐらいしないと倒せませんよ。｣
ホームズ｢...それ以外の方法はあるかな。｣
産屋敷｢ない。...それに、毒を取り込んでいる彼女の命だって残り少ない。十年以上前から毒を取り込んできた彼女の生を、私は否定したくないんだ。｣
...ここには多くの柱がいる。その柱でさえも、打ち倒せない敵が存在する。サーヴァントでさえも倒せない敵だ、どうしようもない。
ホームズ｢藤丸立香、諦めよう。確かに我々は人理を救うために動いているが、決して揺らがない何かがそれを否定するのも事実。...救ってはいけない命も、この世界には存在するんだ。｣
藤丸｢...｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年9月24日 21時
