《名探偵コナン》瞳の中の暗殺者

26話 ページ27

犯人が発砲した弾はAのリュックの横ポケットのコーラに命中した









「あ、コーラが…ｹﾎｯ、ｹﾎｯ…」








コナン(…コーラ？)









何かを思い出し、時計を見たコナンは経路を変えて動き出した









コナン「濡れないように何か被ってて！

あと、しっかり捕まって！」









コナンの声に反応し、用意をすれば目の前には滝！









「！！！」


コナン「行くよ！」


「う、うん…」









濡れないように、そして落ちないようにコナンの言う事を守るA









滝を下り、ボートを停めて今度は地上に逃げる









「ｹﾞﾎｹﾞﾎ…ｹﾞﾎｹﾞﾎ…」









先程から走り続けているAは先程よりも息苦しさが増していた









コナン「もう少しだから頑張って！」


「……うん……ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…」









休ませたい気持ちを抑え、Aを励ますコナン









しかし、おぼつかないAの足取り









「…ﾊｧﾊｧ…コ、ナン君だけでも…ﾊｧﾊｧ…逃、げて…」


コナン「ダメだよ！一緒に逃げるんだ！！」









コナンだけでも逃げるように声をかけるAだが、









コナンは言う事を聞かない。









コナン「とにかく、あの岩陰に隠れよう！」


「…うん…」









後ろから犯人が迫っている中、コナンはAの手をひき









岩陰へとやって来た。









「ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…」









息の荒いAを少し休ませ薬を飲ませるコナン









「…ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…」









咳き込んではいるものの薬を飲んでしばらくすると









落ち着いてきた呼吸。









そしてコナンはAから離れ、真ん中にある岩陰へと移動した









コナン「ここ、夜は誰も居ないから姿を見せても大丈夫だよ」









犯人に声をかけながら岩陰に登るコナン









コナン「随分、用心深いんだな。

でも、もう隠れても無駄だよ。」









なかなか姿を見せない犯人にコナンは喋り続けた









コナン「風戸 京介先生 …」


「！！！！」









コナンが発した名前に驚き戸惑うA









しかし、姿を現したのはコナンの言う通り、









Aの主治医でもある風戸 京介だった。









風戸「いつ私だと分かった？」


コナン「最初に おや？っと思ったのは電話の事を思い出した時さ」









コナンはそのまま自分の推理を話し出した

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