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23. ページ23

ソクジンさんは、

SPの人に私を尾行させたり、
就職先に斡旋して平凡な私を
大企業に就職させた。

行き過ぎたソクジンさんの行動は、
全部私を想ってしてくれたことだった。

……愛情表現が、あまりにも不器用だけど。








何度も私を追いかけて、
いつだって私に「一番」をくれた。
 




今度は私が、
ソクジンさんを追いかける番なんじゃないかな



 



JN「………今日はもう、




『帰りません、食事をいただいてから、
テヒョンさんと帰ります』




JN「……君が何を考えてるかわからないよ」





『私はソクジンさんが好きなだけです』








私がそう言うと、
ソクジンさんは
少し下を向いて、
自分の耳たぶをいじった。


いつか、僕も好きだよって
言ってくれる日が来るまで、
私は何回だって愛してるって
ソクジンさんに伝える。









TH「………随分遅いから、来ちゃったよ、
ワインセラーで何してるの?」





JN「……どのワインがオススメか、
説明してただけだよ」





TH「……そうなんだ、もうすぐでメインの
料理が来ちゃうよ、2人とも戻ろう?」









テヒョンさんは
あっけらかんとして、
何も考えてないような人に見えるけど、
勘が鋭い人だから。

だから。
私とソクジンさんを取り巻く空気を察して、
引きつった顔で笑った。









TH「くぅーーっ!寒いねぇ?
ヒョン、その格好寒くないの?」





JN「寒いよ、死にそー」






ソクジンさんは、
私と他人になりたいみたいだけど、
根の優しさは隠せないようだ。

既にコートを着てる私に
ソクジンさんは自分のコートを羽織らせた。







『家を出て、友人の部屋で暮らしてたんです、』






前を歩くテヒョンさんの後頭部が
可愛らしいな、
なんてことを考えながら
隣を歩くソクジンさんに
小さな声で私は話しかけた






『ソクジンさんが用意してくれたマンションに
帰ろうと思います。待ってますから』




JN「待つって何を」




ふぁと吐き出す白い息がソクジンさんの周りに
漂った





『ソクジンさんを、
待ってます。ずっと』




数秒ソクジンさんと目が合った。





『でも、良かったです、
今日ソクジンさんの誕生日を祝うことができて。
…28年前の今日、
ソクジンさんは生まれたんですね』





なんでかソクジンさんの瞳は
うるうると震えてて





『誕生日、おめでとうございます』









.

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設定タグ:BTS , バンタン , ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月2日 7時

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