忘れられた！？ ページ9
『よし。荷物も置いたし、今度こそマレウス様に会いに行くぞ〜！』
一応リリアに確認をしたら、
「うむ。入学式も終えたし、今日は一日自由に過ごしてよいぞ。じゃが、羽目を外しすぎないようにするんじゃぞ。」
とお小言まで頂いたので問題はない。
…ということで、やって参りました！マレウス様のお部屋！…の前。
(会ったらなんて言おう。)
さっきまで会うのが待ち遠しかったけど、今は緊張が勝っている。
(まあ、いっか。当たって砕けろ！！)
バンッ！！
ドアを勢い良く開けると、そこにはボクが長年待ち焦がれた方が、少し不機嫌そうな表情でたたずんでいた。
「何の用だ、人間よ。僕に話しかけるとはいい度胸をしているな。」
マレウス様がそう言った瞬間、ボクの口は勝手に喋り出していた。
『マレウス様！！やっと会えましたね！相変わらずお美しいですね！不機嫌そうなお顔も素敵です。ずっと前からお慕い申し上げておりました！ボクと付き合って下さいませんか！？』
ここまで一息で言い切ったボクは、伏せていた顔を上げて上目遣いでマレウス様のお返事を待った。
「…は？」
『ですから、ボクと…つ、付き合って欲しいな〜と。』
すると、マレウス様はさらに険しい表情になった。
「断る。」
『デスヨネー』
うん、ホントは分かってたけどね、ボクがマレウス様に釣り合わないことくらい。
でも、こんなにバッサリ断られちゃうとボクの鋼の様な豆腐メンタルはズタボロになっちゃうんだけど。
「そもそもお前は男…だよな？」
『なんでそこ自信なさげなんですか？何だったら今ここで服脱いでもいいですよ？』
「必要無い。そもそも、会話をする時はまず名前を名乗るべきではないのか？」
『まさかマレウス様、ボクの名前を聞きたいんですか！？』
「いや全く。普通、常識だろう？」
『ボクの名前は、Aです。覚えてますか？』
すると、マレウス様は、顎に手を当てて考え出した。
格好良さすぎる！！
「記憶にないな」
『忘れられてた！？』
いいもん。
卒業まで諦めずにアタックする！
ボクは、そう心に誓った。
＊＊＊
この小説のマレウス様は、過去のある出来事のせいで、原作より人間が苦手です。(シルバー達を除く)
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茨の國のぼっち(プロフ) - もちたさん» わあっ！ありがとうございます！そう言ってくれると私も凄く嬉しいし、書くのが楽しくなります！これからも、のんびり更新がんばります！ (2021年1月13日 6時) (
レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
もちた - 凄く面白くて読むのが楽しいです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年1月12日 19時) (レス) id: eac30fd62c (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - 茨の國のぼっちさん» やったあああ！楽しみにしてます！！ (2020年10月15日 17時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち - ねっこさん» うっそぉ！？こんな拙い文章を読んで頂いて、しかも好きだなんて！テスト終わったんで更新頑張ります！ (2020年10月14日 20時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - えっ！？この作品好きすぎてやばいです！！性格も私そっくりだし......(あ)もう更新めっっちゃ頑張ってくださいいいぃぃぃぃ！！！！ (2020年10月9日 16時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茨の國のぼっち | 作成日時：2020年10月3日 1時
