運命225＃ 気配 ページ10
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……信じる。それを、簡単に口にするやつが大嫌いだった。
そういう奴は裏切られたことがないから言えるんだ。それか、本気で信じたことがないから言えるんだ。
もう一度裏切られるくらいなら、誰も信じたくない。
でも。
世の中には、信じてもいい人間がいるのかもしれない。
木暮は逃げ出しかけた足を、もう一度ボールへ向けた。
「……おわっ！？」
しかし、突然方向転換したせいで足を滑らせてしまう。
「木暮っ！」
ちくしょう……！
木暮がギュッと固く目を瞑ったその時。
転んだ拍子に、木暮の足へボールが絡みつき、木暮の体はぜんまいの如く回転した。
「「！？」」
風が巻き起こって、中の様子が見えなくなる。
次にAが目を開けることができた時、ボールは。
ピタリと木暮の足に収まって、完全に威力を失っていた。
「〜〜木暮ー！」
「……あ、あたしらのツインブーストが、止められたってのか？」
飛び上がって喜ぶ漫遊寺イレブンに、Aは目を瞬かせた。
偶然に見える。しかし、一概に言いきれないような気がした。
これが、彼の実力……。
「どうやら、寝た子を起こしてしまったようだな」
「ぐっ……」
「まあ、しかし……」
悔しげに眉を寄せたAに、鬼道は赤い瞳を細めた。
「良かったんじゃないのか」
「！ ……ま、だといいけどな」
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その後も激しい攻防が続き、残すところロスタイムのみとなった。
一点のリードを持つ雷門。しかし、隙を見せるとすぐに逆転してしまいそうだ。
最後の一秒まで点を狙いたいところだが……。
「だぁくそ、トロイメライも使いづれえ……！」
「A！」
「あんだぁ！？」
見れば、宇都宮が手を振ってパスを要求していた。
これだけ離れていてはレッドヘリングも打てない。何をする気かは予想できなかったが、どうも彼の目に自信が溢れているように見えた。
「っし、任せたぜ虎丸！」
虎丸はそのパスをピタリとトラップすると、ニヤリと微笑んだ。
「行きますよ、豪炎寺さん！」
「おう！」
「え？」
彼の背後から飛び出す豪炎寺に目を瞬かせる。
「タイガー……！！」
「ストーム!!!!」
「は？」
タイガードライブが上空へ放たれたと思ったら、そこには豪炎寺がいて。
タイガードライブと爆熱ストーム。シュートチェインから生まれた新技が、漫遊寺ゴールをこじ開けた。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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