運命222＃ 歩いて寄って ページ7
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その様子を咎めることはせず、影田は「木暮」と彼の名を呼んだ。振り返る彼の反抗的な琥珀に影田が映っている。
「私達は、勝敗に気を取られることはありません。この試合を通して自らの邪念を洗い出し、更なる精進に繋がれば良い。我々は、そう思って雷門との練習試合を引き受けました」
「……」
「ですがどうやら、最後まで試合をする必要もなさそうです」
「……っ！」
木暮の頬がカッと熱くなる。
前半も終わってないってのに、俺を交代させる気かよ。
確かに前半、ボールは木暮に回ってこなかった。そして二度同じ選手に脇を抜かれ、これが木暮で無かったとしても、交代が命じられるのはおかしくない。
しかし木暮は影田が滅多に
Aとの条件を覆してまで、木暮を退場させるつもりなのか。
「──もう、いがみ合うのはやめにしませんか？」
「……え？」
予想外の言葉に木暮の目は丸くなった。
「あなたは私達を信じていない。しかし、だからといって孤独にし、長くボールに触れさせなかったことは、誤りだったかも知れません。曇りのない心で対話すればどんな相手でも必ず通じ合える。それが私達の信条だったというのに……」
「……ふ、ふんっ。今更なんだい。この試合中、一回もボールくれなかったくせにさ！」
「悔しくはありませんか」
「！」
木暮は再び驚いた。
「あの少女にああまで言われて、木暮、無念ではないのですか。一糸報いたいと、そう思いませんか」
悔しい。勝ちたい。やり返してやりたい。
意訳すればそんな言葉が、この男から発せられる日が来るとは思わなかった。自らの力が足りなかっただけ、いっそう日々の鍛錬を怠るな、そう口癖のように言っている男なのに。
それはこの男が、木暮の性格を理解し、また木暮に歩み寄ろうとしたことになる。
「……」
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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