運命256＃ おとな ページ42
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途端に緊張を始めたAに、彼女はにっこりと目を細めて微笑んだ。
「初めまして。あたし、財前塔子」
「は、初めまして、あたしは……」
「知ってるよ。元イナズマジャパンの蓮水Aだよね？」
Aの背後で鬼道がふっと笑みをこぼす。
目を丸くするAに、財前は続けた。
「試合見てたよ。『トロイメライ』、スッゴく良かった！ ずっと会いたかったんだ」
……な、なんだ、この人。
総理大臣の娘というからお高くとまったお嬢様を想像して、オーホホホとか笑いながら嫌味のひとつやふたつ飛ばされることを覚悟していたのに。
(お分かりかもしれないが、ここ数年でAが得た知識は色々なところで偏っており、平坦になるには多少の時間を要する。)
それが、なんてことのない普通の女の子で、しかも自分に会いたかったと言ってくれる人。
「あ、アリガトウゴザイマス」
「あははっ。普段通りでいいよ。あたしもそのほうが気が楽だし……」
財前が右手を差し出した。
「会えて良かった。よろしく、A」
ちらと鬼道を見ると彼が頷いてくれたので、Aはその手を握った。優しく握り返される。
思わず顔がほころんだ。
「ありがと。よろしくな、塔子！」
……なんだ、いい奴じゃねえか。
警戒のレッテルを剥がした先には、どこかシンパシーを感じる、二つ年上の友達の笑顔があった。
「実は、Aを呼んだのはあたしなんだ」
「そうなのか？」
「ぜひ会いたくて。鬼道家の名簿を見た時は驚いたよ、なんで有人んとこに住んでるんだ？」
食べていたキッシュを喉に詰まらせそうになってAは慌てて水を煽った。それを見た塔子が不思議そうに首を傾げている。純粋な疑問だったらしい。
「あーっと、それはだな……」
「簡単な話だ」
目を泳がせたAの肩にポンと鬼道の手が乗る。
助け舟。Aはホッと息をついた。
「こいつが俺の婚約者だからだ」
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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