運命220＃ 燻製ニシンの虚偽 ページ5
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「トロイメライ!!!!」
「くそっ……！」
木暮を再び抜き去る。
恐らく木暮は、一度の大切な人からの裏切りを受け、心を守る術を得たのだろう。Aとは違う。
しかし、どこか似ていた。
彼を助けるとすれば、彼にとって本当に信頼できる誰かが必要だ。もしそれでまた裏切られるようなことがあれば、もう二度と、彼は他人に心を開かないだろう。
誰か。Aにとっての、鬼道を。
彼の救いになるひとを。
「人を信じねえと何も始まらねえ。一歩も前に進めねえ！！」
宇都宮がAを見た。
「あたしは有人と出会って知ったんだ！ 世の中には信頼できる人間もいて、そいつは案外近くにいるもんなんだって！！」
鬼道がくすっと笑みを浮かべる。
あの時の赤髪の小鳥が、こんなことを言うなんて。
「前に進む勇気もねえなら、一生そこで這いつくばってやがれ！！」
琥珀色の獣のような目が後方に流れ、木暮を射すくめる。
トロイメライを受け唖然とし転がっている彼は、その言葉にハッと息を飲んだ。
「虎丸！」
「！」
「信じてるぜ……！」
彼女が宇都宮にだけ聞こえるように囁いた声が彼の耳から脳を擽った。
噛んだ奥歯からシッと息を吐き出し、「おう！」と答える。
二人が円を描くように交差した──というより、お互いの体がほぼ重なったかのように見えた。すり抜ける、その表現が可視化されているようで。
放たれたシュートは二人が交差した地点で衝撃波を受けたようで、二段階に分けて加速した。
タイミングが狂い、GKの構えが遅れる。
「「──レッドヘリング!!!!」」
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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