運命253＃ 愛しさと決意 ページ39
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近頃、Aはカメラにお熱のようだ。
毎日のように門限ギリギリに帰宅し、キラキラと光る目で鬼道に撮った写真を見せに来てくれる。もしかしたら、本当にその道に進んでいくのかもしれない。
それに対しては言うことがない。勉強も日々きちんとしている。しかし、どうしようもない不安に駆られる。
自分が過酷なトレーニングをさせたせいで、Aはそちらを選ばざるを得なかったのではないか。自分が、Aの道を狭めてしまったのではないか。
思い詰めた顔はポーカーフェイスの裏に隠していたはずが、就寝前の彼女に見抜かれ、問い詰められたことがある。
白状すると、彼女は「なんだそんなことかよ」と呆れ混じりの笑みを浮かべ、ギュッと抱きついてきてこう言った。
「サッカーは、元々中学までの予定だった。それも、仲間や後輩にケジメをつけるためだ。それがちょっと早まっただけ」
「……なぜ」
「やりたいことが見つかったんだ。サッカーも好きだったけど、それは元々、『メイビス』のみんなを救うために有人が示してくれた手段にすぎねえ。あたしはあたしの手で、自分の夢を掴み取る」
有人が教えてくれたんだぜ。少し大人びたような、三年前の面影が残るニッとした笑みを口元に揺蕩わせた彼女を、たまらなくなって掻き抱いた。
可愛いと思う。
愛しいと思う。
彼女がそばにいてくれて、こうして笑ってくれて、幸せだと思う。
だから。
鬼道は袴田を携え、洗練された優美な立ち居振る舞いで、鬼道財閥当主が所在の書斎を訪れた。
覚悟と決意を固めた息子の堂々たる表情に、父親も満足気に頷く。
「父さん。半年後、僕はイタリアに発ち、イタリアリーグチームのスカウトを受けます」
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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