運命250＃ 二年 ページ36
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「急激な筋肉量の増加に、体が耐え切れなかったんですね。残念ですが、半年ほどは……」
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「何も、抜けなくたって……秋の大会ならギリギリ間に合うだろ！？」
「それまでの間、貴重な一軍の席を無駄にするこたねえだろ。安心しろよ、元々あたしは……」
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中学三年生の春。
蓮水Aは、みんなよりもひと足早く、雷門中サッカー部を引退した。
それまで栄養失調気味だった彼女の体は、突然バランスのいい食事と十二分の運動量を与えられ、みるみるうちに健康的になっていった。
しかしそれは表面上の話だ。
三日間何も食べていなかった者が重湯からしか受け付けないように、A自身は気づいていなかったが、少しずつ体を蝕んでいた。
時間をかけて錬成されなかった、ボロボロの肉体が孕んだ筋肉など、所詮は諸刃の剣。
部活中、トロイメライの弱点を克服しようと試行錯誤していたAの右脚を襲った痛み。
そして病院にて、冒頭の台詞。
筋肉と骨への負担。このままサッカーを続ければ成長が止まる。
Aには半年間のドクターストップがかけられた。
鬼道家に連絡を入れてから、Aはその場で部活を辞める決断を下す。
響木から監督を引き継いでいた久遠は眉根を寄せていたが、最終的には頷いてくれた。
そしてAは翌日、写真部への入部届を提出する。
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それから更に一年。
蓮水Aは、高校生になった。
「準備はできたか」
「おう！」
ローファーの爪先をトントンと地面で鳴らして、袴田が開けてくれた扉の向こうで待つ鬼道を追いかける。
お揃いのネクタイが胸元で光るのは、何度見ても嬉しい。
蓮水A。
帝国学園高等部の、一年生である。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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