運命245＃ 悲しむことは ページ30
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友人は友人のテスト勉強があり、ずっと隣にいてもらうわけにはいかない。
先生も先生で忙しそうで、長い時間拘束するのは申し訳ない。
メイドを頼り続けたいのは山々だが、教師と同じ理由で却下。
「くそっ、有人に訊けりゃあなあ……」
自業自得だと分かっている。が、そもそも問題文を読むのに時間がかかるAは、解き方に四苦八苦している暇などない。
読む速度のほうは何度も繰り返すしか手は無いので、問題文を読んだらすぐに解き方が頭に浮かび答えを書き始められるようにしたい。
そのためにはただ公式を覚えるだけじゃなく、なぜそうなるのかまで知らなければならない。応用問題にぶつかったとき、困るからだ。
「……しょうがねえ、あんま迷惑かけたかねえけど」
Aは携帯電話を手に取った。
ここは、「
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二十三時を回った頃、鬼道が部屋から出てくると、廊下で小さな影が二つ、うろうろしているのに出くわした。
「凌、朝。どうした」
「あ、有人さん……」
「もう寝ている時間だろう」
顔を見合わせた彼らが、心配そうに目の前の扉──Aの部屋の扉を見つめる。
「A、朝から晩までずっと部屋に篭もりっきりで、勉強してるみたいだから……」
「……心配か」
こっくりと首を折る二人の頭にポンと手を乗せ、鬼道は二人の耳元に顔を寄せた。Aに聞こえないように囁く。
「……Aはあれでいて自分の限界を知っている。それに、お前たちが悲しい顔をするようなことには、絶対にさせないやつだ」
「！」
「不安にならなくていい」
鬼道につられて思わず笑みをうかべた二人を部屋に返して、鬼道はさてと扉の前に立った。
そっと耳をそばだてる。紙に文字を記す、シャシャッという音がほとんど途切れることなく聞こえてきた。
鬼道は、何も言わずにその場から離れた。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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