運命237＃ 後悔先に立たず ページ22
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「ごめん！ 悪いけど、話合わせて。お姉からお小遣いもらってんの！」
「……なぁ、もしかして有人がいるあたしが来ちゃいけねぇんじゃ」
「ほんとにご飯食べるだけでいいから！ お願いお願い、私年上の彼氏憧れてるんだって〜もうちょいでうまくいきそうなの〜」
眉を下げられて頼まれれば、Aには断るすべがない。
肩を竦めて微笑んでやると、彼女はぱっと笑顔になった。
まあ、適当に付き合っていればいいか……。
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やばい。こういうのなんていうんだっけ。
いんがおーほー？ しめんそか？ はいすいのジン？ 最近習った言葉を反芻してみるがどれもしっくりこない。
後悔先に立たず。臍を噛む。後の祭り。うん、このあたり。
「あと俺ゲームとかよくするんだけど、Aちゃんどう？」
「……あ、いえ……やったことないんで……」
「いいよいいよ、教えてあげる。連絡先とか……」
恐ろしいほど声が小さくなっていく。縮こまっているが見えているはずだ。何せさっきから、殺気が耐えない。
今のは決してさっきと殺気を掛けた訳ではなく。
「豪炎寺、どうする？ 俺ハンバーグにしよっかな〜」
「俺は……そうだな」
確かに、「俺も円堂たちと予定を入れることにしたから、気にするな」と言ってきてはいたが。
なぜ鉢合わせる。(それはここら一体の学生が集まる最寄り駅前のファミレスだからである)
「わり……ちょっと用事思い出した」
「え、用事？ ちょっとA？」
頼むから名前呼ばないでくれ。いやまあ意味は無いかも知れないが。
頼んでいた美味しそうなナポリタンもほとんど手付かずのまま、Aはお金だけ残して立ち上がり、店を飛び出した。髪もメイクも違うのだ、現行犯. さえ防げば何とかなるかもしれない。
歩きづらいブーツをゴツゴツ鳴らしながら店を出た先に都合よくタクシー。
「悪いっ、ちょっと逃げてく」
「おかえりなさいませ、A様」
サーッと血の気が引く。運転席に座っているのは、鬼道家執事の袴田だ。
「詰めが甘いな、A」
恐る恐る振り返る。優雅に歩いてきた鬼道が、開け放たれていたタクシーの扉から乗り込んできて、反対側まで追い詰められた。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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