運命235＃ メイクアップ ページ20
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オシャレしてきてねと言われたので、クローゼットの中の服からそれなりのものを選び、待ち合わせ場所へ向かった。
私服姿の友人は新鮮で、それを見ただけで少し特別感がある。
「うん、服はバッチリね。あとは……」
腕を組んだ友人が、駅のトイレでAの姿を上から下まで眺める。
「よし。A、ちょっとだけメイクするけどいい？」
「お？ おう」
「髪も下ろそ。三つ編みするね」
「任せた」
目を瞑っている間に、友達二人の手であれよあれよと姿が変えられていく。チョーカーも外したほうがいいと言われたので、仕方なくそれも鞄に入れた。
「Aは元が童顔めで肌も綺麗だから、ファンデはあまりいらないね。アイライン引くからちょっと目開けて？」
「Aの髪、サラサラじゃん！ 髪下ろして学校来たら？ もつたいないよ〜この髪括っちゃうの」
「あー、サッカーする時邪魔だし。そのヘアゴム、有人が買ってくれたやつだからさ」
「……そ、そっか」
鬼道の話をすると、友人二人が微妙な顔をするのはなぜだろう。あまり話さないほうがいいのだろうか。
Aは不思議に思いながらも、されるがままにシャドウをまぶたに乗せてもらった。
「よし、完璧！」
「どれどれ……やだ、天才？」
「そうかも……」
目を開けていいと言われ、Aも恐る恐る目を開けて、鏡を覗いた。
鏡の中で、ほんのり桜色のシャドウとチークが乗せられた、いつもとは少し違う自分が目を見開いていた。
ティントが塗られた艶やかな唇が思わず緩む。
「すげえ……あたしじゃないみたいだ」
「これで完璧だね。待ち合わせまで少しあるけど、そろそろ行く？」
「そだね、先にメニュー見てよ」
見とれていたAの手を、友人のひとりが掴んだ。
「A！ 今回はいつもの口調は我慢して、女の子らしく話してね！」
「えっ」
「ん〜〜難しかったらとりあえず敬語で返せばいいから！」
「お、おう……」
ただ昼飯を食べるだけと思って来たのだが……。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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