運命216＃ 漫遊寺の戦い ページ1
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久しぶりの試合出場と聞いて目を輝かせた木暮だったが、それが出された「条件」だと知り訝しげな顔でAを見てきた。
Aもぷいっと横を向いて、彼と目を合わそうとしない。鬼道がAにしてくれたように、しかしAはAなりのやり方で、彼を「助ける」ことにした。
「A、しっかり聞いていろ」
「あ、おう」
そうだ。問題は木暮のことだけではない。そもそもこの試合、Aはスタメンの夢を背負って出場したのだ。
宇都宮との連携技も未完成……相手に構ってばかりではいられない。
慌てて真剣な目を向ける彼女に、鬼道はゴーグルの奥の深紅を細めた。
「せっかくのスタメン出場なんだからな」
「！」
「期待しているぞ」
「お、おうっ」
な、なんだ？ 有人がやけに優しいぞ？
ドギマギするAには、鬼道が上機嫌な理由は察せなかった。
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恐らくは守備的なプレーをするだろう、というのが昨日までに立てた二、三年生の予想だった。
公式戦に出ていない彼らの情報はほとんど無い。かなり実力があるということだけだ。
そこで校風を考えた。
彼らが練習や鍛錬で使っているものは、空手やボクシングではなく少林寺拳法やカンフー、合気道の類だ。攻撃を先に仕掛けるというよりは、相手の力を利用して受け流す戦い方をする。
つまり、こちらに攻撃を仕掛けさせ、上手く受け流してカウンターを喰らわせてくる可能性がある。
ならばこちらはカウンターに備えて攻撃の人数を減らし、少数精鋭戦法でディフェンスの穴をくぐり抜けようということになった。
結果として、その予想は概ね当たっていた。
しかし……。
「四股踏み!!!!」
「っ！」
「しまった……」
半田がぽつりと呟く。
「格闘技の使い手なら、てっきりマンツーマンで戦ってくると思ってた……けど、実際は」
「ゾーンディフェンス……」
一対一の勝負なら、数人のパス回しと個々の能力で活路が拓けると思っていた。
しかし複数人で押してくるプレスサッカーで、パスコースが少ないことはかなり苦しい。
「豪炎寺さん！！ ……あっ！」
とうとうパスがカットされた。
小学生までのサッカーではマンツーマンを教えることが多い。分かりやすい上に、どうしても起こってしまう団子状サッカーを防止する働きがある。
去年までランドセルを背負っていた宇都宮にとっては、経験の少ないディフェンスだった。
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棗(プロフ) - 絶対読みます‼️✨️✨ (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 棗さん» 棗さん！ 拙作のお気に入り登録通知にいつも元気をもらっています。お読み頂きありがとうございました。次回作ができあがりましたらぜひまた読んでいただけると嬉しいです…！ (2023年4月9日 13時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 鬼道有人大好きなんで見るのがすごく楽しみでした‼️これからも読ませて頂きますm(*_ _)m (2023年4月9日 13時) (レス) @page48 id: 20492549c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» そうです最終章…の予定…です〜！！ そう、私も凄いあっという間だった気がする……。わ〜！ ほのぼの目指してたのでそう伝わってて大変嬉しいです❤️ 頑張るね、ありがとう！！ (2022年3月11日 12時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - fin…fin！？終わり！？そっか、夙夜夢寐もここまで来たんだね。なんか早い気がする(天空の巫女読み返してるからかな)前作は恋愛要素が多くて、読んでてほっこり？ほんわか？なんて言うんだ？そんな気分になりました。最後まで頑張ってね！ (2022年3月11日 9時) (レス) @page1 id: 0165dfb280 (このIDを非表示/違反報告)
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