秋45＃ 氷輪と逮捕 ページ47
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「有人様、おめでとうございます」
「ああ。どこに行っていたんだ？」
表彰式、写真撮影共に姿を見せなかった彼女に尋ねると、Aは携帯電話を取り出した。
「鬼瓦様と、我が家のSPと連絡を」
「……影山は」
「ご安心ください。無事逮捕まで至ったとのことです」
彼女の言葉に安堵と苦渋とをあい混ぜにしたような表情を滲ませる鬼道。幼い頃からの自分の師が今回の全ての元凶だと思うその心の複雑さは計り知れない。
Aはすぐに携帯電話をしまい、「それと」と話題を逸らした。
「ぜひ旦那様にもお祝いのお言葉をお伝えしたく、ご都合をお聞き願えますか？」
「ああ……分かった」
「それでは、私はこれで」
「バスに乗っていかないのか？ 帰りなら構わないだろう」
「いえ、この後総会が予定されていまして」
一瞬目を見開いた鬼道が、「ああ」と合点がいったように頷く。
「そういえば今日だったか。分かった、時間にもよるが終わったら雷門に来てくれ」
「承知致しました」
バスに乗りこんでいく雷門のメンバーに深く頭を下げて、Aは踵を返した。
しばらく歩くと歩道に出て、そこに氷輪が立っている。
「A様、この後は株主総会のご予定がございます」
「承知しております。会場までお願い致します」
頭を下げる氷輪の手によってディーゼルの扉が開かれ、Aを招き入れる。
当主を乗せた車が出発した。その運転技術は感覚が敏感なAに極力不快な思いをさせないよう磨きあげられていて、車は微細な揺れのみに留められている。
「……ブレーキを掛けます、お掴まりください」
Aが取っ手に捕まったのを見てゆったりとブレーキをかける気遣いも優。
Aの日常生活は、この女によって支えられている。
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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