秋40＃ ワゴンと天使 ページ42
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試合開始ギリギリまで、Aはスタジアムの内部を歩いていた。だが観客も入ってきたこともあり、Aの特異体質を持ってしても異変を探ることは難しい。
携帯の時計を見る。……間もなく試合が始まってしまう。Aはそれ以上の捜索を諦めて、携帯をポケットにしまった。
──ガタ、ガタ。
不意に聞こえてきた音に足を止めた。前方から、空のグラスの置かれたワゴンが運ばれてきていた。方向的にグラウンドから帰ってきたのだろう。そして、それは恐らく。
「……」
Aは彼が横切り、スタジアムの奥に消えていくまで、ずっとそれを見つめていた。
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「良かった、もう時間ギリギリよ」
「申し訳ありません」
既に試合まで数秒を切っていた。向かい合う両者。風上のフィールドに立ち、長いブロンドの髪を靡かせた亜風炉照美、通称アフロディが、口元に薄い微笑みを浮かべている。
Aは鬼道を見た。彼も丁度アフロディを見ていたようで、ゴーグルの奥の形のいい瞳が一度瞬かれ、睨むように細められる。
審判が時計を確認し、試合開始のホイッスルが鳴った。
アフロディはボールを蹴りながらゆっくりと雷門陣内へと進んできた。舐めた真似を、と彼からボールを奪おうとした染岡、豪炎寺が瞬く間に抜かれる。それは常人から見れば瞬間移動のようだった。二人の目の前で突如消え、二人の背後に現れる。
……高速移動。
目が
アフロディはその必殺技「ヘブンズタイム」で次々と止めに来る邪魔者を潰していく。彼の歩んだ道には雷門イレブンが転がっていた。
ゴール前に来て、彼は微笑む。
「天使の羽ばたきを聞いたことがあるかい？」
そして彼は空を舞った。背中に白い翼を生やし、嘲笑うように上空からボールを叩き落とす。
「ゴッドノウズ！！」
「ゴッドハンド！！」
……シュートが放たれた瞬間から結果は分かっていた。ボールは円堂の掌に触れた途端、呆気なくゴッドハンドを打ち砕いた。
数分に満たない速さで先制点を奪われる。
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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