秋39＃ 狡猾と天空 ページ41
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翌日、雷門一行は予定されていたスタジアムに着いて、呆然としていた。
「誰もいないぞ……？」
閑散としたスタジアム。門扉にはぶっきらぼうに記された「閉鎖」の二文字。
円堂は顔を上げた。スタジアムにはでかでかと「フットボールフロンティア」の名が書かれている。会場を間違えた訳ではない。
雷門が佇むことしかできない中、鬼道の携帯が震えた。
「はい」
「有人様！ Aです」
「A？ お前、今どこに──」
鬼道は今朝、響木から「春夏冬は先にスタジアムに向かうらしい」という旨を聞いた。彼女がサッカーのことで鬼道に何も言わず動くのは初めてのことで、彼は戸惑った。
それを分かっているらしく、Aは「申し訳ありません」とすぐに言う。
「試合会場が変更になりました」
「変更だと？」
「はい。……上空を」
彼女の声に空を見上げ──愕然とした。
突如本来の試合スタジアムの頭上に現れた、巨大な半球形の建造物。
神か天使かの像が取り付けられているその姿。
「……まさか」
「はい。それが、フットボールフロンティア決勝を世宇子中と戦う試合会場です」
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「お伝えするのが遅れ、申し訳ございません」
雷門と合流して、Aは頭を下げた。
「先にこちらで、警察の皆様とも協力させて頂きスタジアム内部をくまなく調べておりました」
「構わない。それで、何か見つかったのか？」
「いえ。どこにも異常は見つけられませんでした」
「でもよ、わざわざ試合会場を変更して、こんな所に来させやがったんだ。何も無いはずねぇだろ？」
染岡の言葉に頷くA。
「引き続き、徹底して捜索させて頂きます」
「ああ、頼む」
頼む。鬼道はそう、Aに目で訴えた。Aもゆっくりとした瞬きで了解の返事を返す。
──あの狡猾な男が、調べられると分かっていて素直にスタジアムに細工をする訳がない。
ならば、警察の目をそちらに向かせておいて裏で行いたい何かがあるのだ。
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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