秋27＃ トラウマと病院 ページ29
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そしてそれは。以後、帝国イレブンの脳裏にトラウマとして焼き付けられることになった。
対戦相手のキャプテンは、長く美しい金髪に太陽を受け、燦然と輝いていた。そう、それはまるで神のように。
微笑んだ唇から紡がれるその声。鬼道が目を見開く。
「──！！」
「……俺が出る」
「なりません、有人様」
Aの声を信じたくないというように、目を閉じた。
しかし見ないわけにはいかなかった。そっと開く。
フィールドが抉られていた。ゴールは破壊されていた。
帝国イレブン誰一人、ピクリとも動かなかった。
「……もう、手遅れです……」
こうして、帝国学園は敗北した。
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一晩が経ち、帝国イレブンは病院のベッドの上で、一人残らず項垂れていた。
言葉を誰一人として発さなかった。自分が何番目に目覚めたのか、誰も分からなかった。
だから、響いたノックの音に全員体を起こして呻いたのを見てやっと、他のみんなも起きていたのだと分かった。
ガラリ。扉が開いて、辺見は思わず声を上げる。
「鬼道さ──」
「……私で、申し訳ありません」
そこにいたのは、花束を両腕に抱えたAだった。辺見の……いや、帝国イレブンの表情がどうしても曇る。
佐久間がすぐに笑みを作って「いや、嬉しいよ。来てくれてありがとうな」と取り繕ったが、彼らが望んだ人物が、Aではなかったことは明らかだ。
「花はこちらに飾らせて頂いてもよろしいでしょうか」
「ああ」
明るい色をした花。Aの選んだものだ。しかし、誰も笑顔にならない。
「……眠れなかったよ」
ぽつりと佐久間が呟いた。Aの手が止まる。
「目を瞑ると、あの光景が浮かんでしまって……とても、眠れなかった」
「……俺もだ。気絶から目覚めてから一睡もできなかった。まだ、……あの感触が、この手に……」
「こんな気持ちは初めてだ。……こんな……屈辱的な……」
「……俺達が……負け、た……」
「……」
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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