秋22＃ 焦燥と治療 ページ24
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「響木監督、円堂。本当にすみませんでした」
影山が鬼瓦に連れて行かれると、鬼道はそう言って頭を下げた。
「総帥がこんなことをしたんです。試合をする資格はありません。俺達の負けです」
「えっ、何言ってんだよ！？」
「責任は取らなければいけない」
慌てる円堂。Aが鬼道に目を向けた。真剣な眼差しを見て、逸らす。
葵色の瞳は、無機質なコンクリート壁を映していた。
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結局、円堂の計らいにより、試合は執り行われることとなった。
フィールドを新しいものと入れ替え、何事も無かったかのようなまっさおの芝に、Aがしゃがみ込んで触れる。
「……」
「焦ったか。試合を棄権しそうになって」
背中から降ってきた声に立ち上がり、振り返る。
赤い瞳がじっとAを射抜いていた。洗練されたポーカーフェイスは、一体何を考えているのやら。
「……いえ。私は、有人様のご意向に従うまでです」
その日Aは、鬼道に嘘をついた。
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試合が始まると、源田のパワーシールドが豪炎寺、染岡のドラゴントルネードを封じ込み、帝国が長時間攻め込む形となった。
一糸乱れぬ美しい連携もさることながら、一人一人が鬼道を信じ、いつも以上の力が出ている。
それに比べ……Aは円堂を見た。
雷門の試合は、帝国の諜報部隊により動画で見ていた。だからこそ分かる。円堂は本調子ではない。
思い出されたのは、影山と円堂が話していた廊下。
「……」
何はともあれ、好機だ。鬼道もそれに気付いたのか笑みを浮かべる。
しかし、シュートを放つその瞬間、前線から下がってきていた豪炎寺がブロックに入った。スライディングでボールを押し返す。
「……っ」
「！」
豪炎寺の圧に負け、鬼道がよろめいた。足首を押さえて屈んでいる。痛めたのだ。
ボールを外に出し試合は中断。
「救急箱をお願い致します」
Aが医療班に指示を出した。フィールドを出る鬼道に駆け寄ろうと踏み出す。
が、先に近づいた青い影を見て、足を止めた。
「春奈、どうして……」
「私にだって分からないの。気づいたら、体が動いてた……」
「A様、救急箱を……」
持ってきたマネージャーを制止する。鬼道の治療をする音無を暫く見つめていたが、やがて踵を返してベンチへ戻った。
「下げてください。必要無さそうです」
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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