秋21＃ 天に唾と逮捕 ページ23
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影山の言葉。「天に唾すれば全部自分に返ってくる」。それがAには、そして鬼道にはどうも引っかかった。
それは鬼道に対する「余計なことはするな」という警告であるように聞こえて、しかしどうもそればかりではないようにも思えた。
しかし、本当にここまでやるとは。
幾つもの鉄骨が突き刺さり、土煙を上げる雷門側の帝国フィールドを見つめながら、Aは思った。
試合開始のホイッスルと同時に落ちてきた、無数の鉄骨。帝国スタジアムの屋根の骨組みの一部だ。
Aは見上げる。匂いや音に、変化が無いわけだ。
「天に唾、ですか……」
鬼道の機転が利いた。彼は円堂を通して雷門イレブンに、その場から動かないよう指示をしていた。
雷門がシナリオ通りキックオフをし、攻め込み始めていたら大惨事、青々としたフィールドは血に染まり、地獄と化していただろう。
Aはそっと鬼道を見る。彼は全員が無事なことにホッとしつつも、悲しげな顔をしていた。
「──総帥！！ これがあなたのやり方ですか」
影山の部屋へ入っていく鬼道。続いてA、更に後ろから円堂、雷門監督の響木、源田たちが駆け込む。
「天に唾すれば自分にかかる……あの言葉がヒントになったのです。あなたにしては軽率でしたね」
「フン……言っている意味が分からんな」
こんな状況下でも、影山は顔色一つ変えない。
「私が細工をしたという証拠はあるのかね？」
「あるぜ！」
ボルトの入ったビニール袋が投げ込まれた。円堂たちが振り返ると、そこには影山を調べていた刑事、鬼瓦がいる。
鬼瓦はAから受け取ったボルトから、事件直後天井を調べた。結果、人の手によって緩められていることが分かったのだ。
工事関係者が、影山に依頼を受けたと自白した。
「俺はもう、あなたの指示には従いません」
「俺達も、鬼道と同じ意見です！」
「勝手にすればいい。私にも、最早お前達など必要ない」
「……」
ニヤリと笑む口角を、Aはしんと見つめている。
彼の瞳が、サングラス越しでAにしか見えていない黒い瞳が、Aを見た。交差する視線。僅かに歪んだそれに、Aはゆっくりと瞬きをした。
何か、私に伝えようとなさっているのだろうか。
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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