秋16＃ ポーカーフェイスと異変 ページ18
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帝国は順調に地区予選決勝まで駒を進めた。普段、ふらりと雷門を見に行っていた鬼道もチームの様子は把握できており、その連携に一糸の乱れもない。しかし、チームメイトにはそれを不思議に思うよりも、「鬼道さんだから」の一言が浮かべるほうが早かった。
意外なのは彼が意識している雷門だ。初めは一回戦敗退だろうと考えていた帝国イレブンに反し、とうとう決勝を戦う相手になっていた。これを見越していたのかと感心するのも容易い。
「A、練習後残れ。話がある」
「承知致しました」
そのため、彼がAを呼び出しても、雷門のことか試合のことか、とにかく崇高なお考えがあるのだろうと納得してしまっていた。
Aだけが彼の異変に気づいていた。
太陽の光を遮られた練習スタジアムは、もう初夏だというのに肌寒さを感じる。こうしてベンチに座って眺めると青芝は所々すり減っていて、帝国イレブンの日々の努力が一目で分かった。
悪いな、突然呼び出して。いいえ。私は構いません。
そんな会話のあと座るように指示されてから、静まり返っている。何を話そうとしているのか、どういった意図で自分を呼び出したのか分からなかったが、詮索するような真似はせず、黙って前方を見つめた。
「……冬海が、雷門のバスに細工をしたそうだ」
眉一つ動かさないA。鬼道はフッと口元を緩める。
「安心したよ。お前も知らなかったようだな」
「はい。有人様の指示ではございませんね。となると……」
「総帥だそうだ」
硝子玉のような声に黙り込む。
「……その件で、総帥に話を伺ってきた」
「……総帥は何と」
「『優れた司令塔がいるチームは、試合の前に勝っている』……だそうだ」
「……」
膝の上の拳を握る鬼道。
「俺は一体なんなんだ……俺達のやってきたことは……」
「……バスの件は、もしや土門様から」
Aはこの件から話題を逸らすことにした。今鬼道が疑心暗鬼になりかけるのはまずい。
「……ああ。以前、雷門のデータをあいつに頼ませただろう」
「イナビカリ修練場のデータでございますね。私からお電話させて頂いてから、こちらに連絡はきておりませんが」
「俺のほうに直接きたんだ。そこで……」
なるほど。そこで、冬海の作業を目にした土門から問い詰められたのか。
「……そこで、春奈に会った」
「……！」
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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