秋15＃ 悩みとすれ違い ページ17
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このまま株価が下がり続ければ、我々春夏冬財閥もただではすまない。
しかし、鬼道財閥の判断が現状維持ならば、Aもそれに従うしかなかった。
『……悪くない。が、踏み切るのには時期尚早だ』
……そうだろうか。むしろ、今が狙い時なのでは。
勘、と言ってしまえばそれまでだが、彼のここ最近の行動の一つ一つを繋げてみると、何やら大きなことを始めようとしているように見える。
……祖父と交流のあった彼、ガルシルド・ベイハンと、再び交渉ができたなら──……。
「A？」
ハッとして顔を上げた。目の前に帝国学園サッカー部FWの、佐久間次郎が立っている。眼帯のついていない左目が、Aの顔を覗き込んでいた。
そうだ。今は、サッカー部の練習中だった。
「どうしたんだ？ ぼーっとして」
「……失礼しました」
「悩みがあるなら聞くぞ？」
ん？ と首を傾げて微笑む彼。Aは悟られぬよう、まっすぐ佐久間を見つめ、いえ、と答えた。
「なんでもないです……」
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ビーッ、と機械から鋭い音が鳴り響いて、休憩時間をしらせる。
ベンチに戻ってくる帝国イレブンに、マネージャーからドリンクやタオルが手渡された。一人一人調節してある。
「A、さっきのポジショニングなんだが、外から見ていてどうだった？」
「はい。若干ですが、佐久間様たちから見て左側に空きがあったように思われます」
「やっぱりな……寺門たちに誘い込まれてしまったな」
「ですが、逆にそれを利用してしまうのも手かと。後ろに二枚配置して、入ってきたところを捕まえれば、カウンターのきっかけにもなりえます」
「なるほど、確かに……万丈たちに伝えてくるよ。ありがとう」
「お役に立てて何よりです」
先程のミニゲームでのチームメイトの元へ走っていく佐久間を見送り、データノートに彼に話したポジショニングを書き込んだ。
鬼道に頼まれたものだ。自分のいない間の練習の成果を記してほしいと。
「鬼道さんはまたいないのか」
その時、吐き捨てるような低い声が耳に届いた。顔を上げないまま、数メートル向こうにいる辺見の声に耳を傾ける。
「今日も雷門の試合だとさ」
「どうしてあんな雑魚チームに拘るんだ。俺達もフットボールフロンティアが近いんだぞ？ 前回はシード校ってことで試合がなかったからいいものの」
「……」
ノートの昨日のページを見る。細かく赤で書き込まれていた。鬼道の字で。
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杳覇(プロフ) - に近い感じかな……？ 私の作品の中ではかなり短くまとまると思うんで、暇なときに覗いてくれると嬉しいです！ 更新がんばるね〜〜！！ (2021年10月8日 12時) (
レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう〜〜！！ バチくそに頭良い子なので私に書き切れるかどうかは賭けです🙂 選手に指示を出してゲームを組み立てていく司令塔よりはマネジメントに近い役割だけど、そういう認識でも大丈夫です！ フィールドメイキングするスタッフ (2021年10月8日 12時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - あっどちらかと言うと日常の練習での司令塔という感じっぽいね(↓設定までしか読んでなかった) (2021年10月8日 11時) (レス) @page6 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 遅れました！！わー作ってから一週間経ってるー(棒読み)頭良さげな子だね！(語彙力はテストで溶けました)選手じゃないっぽい？司令塔の補佐みたいな感じかな？楽しみにしてるね！頑張って！！ (2021年10月8日 11時) (レス) @page2 id: 2897e279c0 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白雪林檎さん» コメントありがとうございます✨ わ〜〜昔から読んで下さってるんですね！ めっちゃ嬉しいです…！！ ありがとうございます☺️💓 お褒めのお言葉も光栄です✨ 更新頑張ります！！ (2021年10月7日 6時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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