運命215＃ 条件 ページ47
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「……なるほど、じゃあサッカーは、あくまで心と体を鍛えるための手段ということだな」
「はい。ですのでフットボールフロンティアにも出場しませんでした」
「なら、この大会は」
「私たちも最初は辞退する予定でしたが、普段共に鍛錬している仲間以外の方と共にフィールドに立つことにより、道はより開けるだろうとの監督のお言葉でお受けすることに致しました」
漫遊寺と雷門が道場で交流を交わしていると、ドタドタと廊下を走る音が聞こえてきた。嫌な予感がした鬼道が眉を寄せながら振り返る。
「やいマンユージ！」
「A、廊下は静かに歩け」
鬼道の冷静な指摘に顔色一つ変えずずんずんと踏み込んでくると、彼と話していた漫遊寺の緑の髪の少年に向かって指を突きつける。
一瞬目を見開いた彼は流石というべきか、すぐに表情を引き締め「なんでしょう」と返す。
「あたしはあんたんとこの木暮ってやつのせいで、危うく怪我するところだったんだぜ。なのにあいつになんのお咎めもなしかよ？」
「申し訳ございません。よく言って聞かせますので」
「信用ならねぇな。あいつのこと一年も放っておいてるくせに！」
「A、その辺に」
少年が悲しそうに目を伏せるのを見て鬼道が声を上げかけた。
が、途中で止める。Aがこちらに手のひらを突き出して、「待て」と示していたからだ。
驚いて彼女を見る。蜂蜜の瞳はまっすぐに少年を見ていた。
「あたしは別に、あんたらに詫びろとか言ってるわけじゃねえ。ただ、一つ条件がある」
「条件と申しますと」
「あいつを……木暮を、今からの試合に出せ」
「「！」」
……なるほどな。鬼道の口元が緩む。
少年は暫く考え込んでいたが、やがて口を開き、「失礼ですが、お名前は」と尋ねた。
「あたしはA。蓮水Aだ」
「蓮水さん。私は影田という者です。その条件、お受け致しましょう」
「先輩、しかしっ……」
「なんらかの形でお詫びはしなくてはならない。木暮を連れてきてくれ」
「……わかりました」
動き出した漫遊寺を見て密かにホッと息をつくAの頭を、鬼道がポンポンと叩いた。
Aは頬を少し染め、肩をすくめてみせた。
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう！！！ ああああ感動してくれた！？ うっ、嬉しい……！！ 頑張ります！ ありがとね！！ (2021年8月13日 11時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» しろくろありがとうーー！！ ひえ嬉しいです\(//Д//)/ 毎秒更新ww できるだけいっぱい頑張ります！！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 続編！！！待ってました！！！前章の最後の蓮水ちゃんとユリカちゃんのところでうわあああああ(語彙力)ってなりましためっちゃ面白い。更新頑張ってね！応援してます！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 2aa92eadb7 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - ああああ続編ッ！おめでとう(=´∀｀) 出だしから最高です！！ 無茶しない程度で毎秒更新()頑張ってください！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» さすあお！！ ありがとう！！ そうですね、イチャイチャさせますよとことん(( むしろここからもまだ本番感もあるというか、れんの成長に関わる部分になってくるので、気長にお付き合い頂ければなと思います！！ がんばるねー！！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年8月13日 10時
