運命211＃ 日本の風に馴染む ページ43
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「A」
だから、自分の名前が呼ばれた時、彼女はパッと目を見開いてその場の眩しさに数回目を瞬かせた。
隣で宇都宮がぱぁっと笑顔になる。
「い、今あたしの名前呼んだか……？」
「ああ。お前が、明日の試合の右サイドバックだ」
「〜〜〜っしゃああ！！」
思わず立ち上がり、腹の底から叫んだ。
押し潰すようだった胸の鼓動が、ふわっと優しいものに変わった気がする。
「やったぜ虎丸！ 念願のスタメンだ！！」
「ああ！ 絶対、あの技を成功させよう！！」
パンッ。ハイタッチをして、二人は笑った。こんな嬉しいことはないという顔をしている。
普段当然のごとくスタメン入りしていたメンバーにとっては、新鮮な光景だった。
「A、虎丸。その辺にしておけ。まだ発表中だぞ」
「あ、す、すみません！」
「へへっ、悪い悪い！」
対照的な二人の反応。隣の鬼道が苦笑した。
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明朝。雷門中の保有する移動バス、通称イナズマキャラバンから降りた場所は、古の都、京都だった。
夜のうちに雨が降り、石畳を濡らしていた。多少雲が残る空模様。それに似合いの、静かな佇まいの校舎。
「これが漫遊寺中……」
仏教校というだけあって、生徒たちはのんびりした様子だった。パッと目に留まるような華やいだ者はいないが、それぞれに品があるように見える。
一見地味、しかし空気に馴染むような自然な風格が見て取れた。
「お待ちしておりました、雷門中サッカー部の皆さん」
校門と思われる門の前に、橙色の布をスキンヘッドに巻いた少年が立っていた。
右の拳を左の手のひらに押しつけて首を折る。
「漫遊寺中サッカー部、キャプテンの垣田です。この度は、遥々御足労様でした」
垣田の案内で奥に入っていくと、道場らしき場所が見えた。まさかこの畳部屋が練習場所なのかと思ったが、聞けば「修行のための場」だと。
なんだかよく分からなかったため、あとで聞いてみようと思ったその時、Aの目に廊下の先の輝きが映った。
「──そこ、危ねぇぞ！」
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう！！！ ああああ感動してくれた！？ うっ、嬉しい……！！ 頑張ります！ ありがとね！！ (2021年8月13日 11時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» しろくろありがとうーー！！ ひえ嬉しいです\(//Д//)/ 毎秒更新ww できるだけいっぱい頑張ります！！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 続編！！！待ってました！！！前章の最後の蓮水ちゃんとユリカちゃんのところでうわあああああ(語彙力)ってなりましためっちゃ面白い。更新頑張ってね！応援してます！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 2aa92eadb7 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - ああああ続編ッ！おめでとう(=´∀｀) 出だしから最高です！！ 無茶しない程度で毎秒更新()頑張ってください！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» さすあお！！ ありがとう！！ そうですね、イチャイチャさせますよとことん(( むしろここからもまだ本番感もあるというか、れんの成長に関わる部分になってくるので、気長にお付き合い頂ければなと思います！！ がんばるねー！！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年8月13日 10時
