運命196＃ アナウンス ページ28
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リレーは大差をつけて鬼道たちのクラスが勝利。しかし短距離走にて風丸のクラスが追い上げ、接戦を極めている。
一方一年生も、陸上部が集まる一組が首位、ギリギリのところでAたち二組が続いていて、予断を許さず大いに盛り上がっていた。
「高跳びはやっぱり専門家が独走だな……」
「が、次の障害物競走でうちが勝てば逆転だ。一気に追い抜くぞ」
「勝てるって！ 楓花たち放課後まで練習してたもん！」
「おうっ！」
当人たちがスタートラインに立ったところで、二組応援席は好き勝手期待値を上げる。
パンッ。ピストルの音と同時に走者たちはフラフープで五回縄跳びを始める。網をくぐり、キャタピラーで進む。今のところ一位が二組。一組は三位だ。
「いけー！」
第二走者、第三走者とスムーズに進み、依然として順位はキープされている。
バトンが第四走者、アンカーに渡った。これまでの誰よりも華奢な体つきながら、誰よりも速い動きで差を広げる。
ゴールテープはもう目の前──二組が喜びから、湧き上がった時だった。
足がもつれ、つまずいた。彼女の横をふわりと三組が抜けていき、隣のクラスがわあっと歓声を上げる。
「あ」
慌てて立ち上がるが、遅かった。
「……が、頑張ったよ！」
「転んだのに二位だ、一組には抜かれてない。凄いよ楓花ー！」
「……」
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楓花と呼ばれた少女は養護教諭に連れられ、本部で応急処置をしてもらっていた。
息が荒い。先程まで走っていたからではなく、大きく呼吸をしていないと泣いてしまいそうだった。
「春夏冬さん、とりあえず処置は終わったから。少し休んで、歩けるようになったらクラスに戻ろっか」
「……はい……」
……クラスのみんなは、残念がってるだろうな。
あんなに練習してきたのにな。
チームメイトに迷惑をかけちゃったな。
最後の結果、僅差で負けたらどうしよう。私のせいだ。負けるなら、差がついて負けて欲しい。……こんなことを考えてしまう自分が、本当に嫌だ。
「大丈夫か？」
「！」
ハッとして顔を上げる。
彼女はニッと笑い、楓花の頭にポンと手を乗せた。
「任せとけ」
「……A、さん」
立ち去っていく後ろ姿に、緋色の気高さ。
次は長距離走です。選手の皆さんは入場門に集まってください。
そう、アナウンスが流れた。
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧ありがとう！！！ ああああ感動してくれた！？ うっ、嬉しい……！！ 頑張ります！ ありがとね！！ (2021年8月13日 11時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» しろくろありがとうーー！！ ひえ嬉しいです\(//Д//)/ 毎秒更新ww できるだけいっぱい頑張ります！！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 続編！！！待ってました！！！前章の最後の蓮水ちゃんとユリカちゃんのところでうわあああああ(語彙力)ってなりましためっちゃ面白い。更新頑張ってね！応援してます！ (2021年8月13日 11時) (レス) id: 2aa92eadb7 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - ああああ続編ッ！おめでとう(=´∀｀) 出だしから最高です！！ 無茶しない程度で毎秒更新()頑張ってください！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» さすあお！！ ありがとう！！ そうですね、イチャイチャさせますよとことん(( むしろここからもまだ本番感もあるというか、れんの成長に関わる部分になってくるので、気長にお付き合い頂ければなと思います！！ がんばるねー！！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2021年8月13日 10時
