エルマル ページ10
エースさんと別れた後、
昼頃にメリー号は海からサンドラ河へ入り、エルマルに到着した。
ここから先は砂漠を歩いて
反乱軍の本拠地になっているユバを目指す。
“緑の町”と呼ばれるエルマルだが、
今はすっかり砂漠に飲み込まれてしまっていた。
これもクロコダイルという男の仕業らしい。
ナノハナで買った物資をリュックに詰めて分担して持っていく事になったが、そこで１つの事に気づく。
「そういえば、ナギは殻があるから
リュックは背負えないわね」
「あっ……」
殻のせいで見事にリュックが背負えない。
「巻き込んでしまったのはこちらだから」
ビビさんにそう言われ、
結局私は荷物は持たない事になったが、
何となく申し訳なさを感じた。
ウソップさんがクンフージュゴンに負けたり、
ルフィさんが逆に勝ってしまったり何だかんだあったが、ジュゴン達にメリー号の見張りを頼んでようやく私達は砂漠へと入った。
「ビビさん。ジュゴンって河に住んでるの？」
ジュゴンと言えば海に住んでいるはず。
しかし、ここはサンドラ河。
「いいえ、海よ」
「……？」
河なのに海？どういう事だろう？
私が首を傾げていると、ビビさんは悲しそうに
アラバスタという国の現状を語り始めた。
「ここ3年、この国のあらゆる土地では一滴の雨さえ降らなくなってしまった……」
雨が降らなくなったことで河の勢いが落ちて
下流の海にサンドラ河は浸食されつつあるらしい。
海水は飲み水にも農業にも使えず、
それでかつては緑の町とさえ呼ばれたエルマルは枯れてしまったそうだ。
「けど、そんな中で一ヶ所だけ
いつもより多く雨の降る土地があったの。
それが首都“アルバーナ”王の住む宮殿のある町」
アルバーナだけは多くの雨に恵まれ、
人々は“王の奇跡”と呼んで喜んだらしい。
それは港町のナノハナで大量のダンスパウダーが発見され日を境に一転したと言う。
「ダンスパウダー……？」
何だか愉快に踊り出しそうな名前の粉だけど。
私とルフィさんが「何それ？」と？を浮かべていると
「別名“雨を呼ぶ粉”よ」
ナミさんはどうやらそれが何か知っていたらしい。
ダンスパウダーはそれを燃やして出た煙を空に立ち上がらせると雨が降るらしい。
仕組みは……聞いてもよく分からなかった。
「ははーん“不思議粉”か」
「雨を降らすんだろ、要は」
私の理解力はルフィさんとゾロさんと
大して変わらなかったらしい。
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朮(プロフ) - 星猫さん» それ程アニメをよく観るわけでは無いので、ラノベ系アニメはあまり知りません。ジャンプ系なら黒バス・ぬら孫・血界戦線・るろ剣・鬼滅・リボーン等です。 その他ならドリフターズ ・最遊記・忍たま・どろろです。 (2020年6月12日 19時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年6月12日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - きぃさん» コメント有難うございます！これからは物語も大きく動いてみたり……。応援を励みに更新頑張ります！！お楽しみに！！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - すっごく面白い小説ですね！これから電伝虫少女ちゃんがどうなるのか展開が楽しみです！続きの更新頑張ってください！応援してます！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 86b27e9006 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - 靜藍さん» コメント有難うございます！前作まで読んで頂き光栄です！なるべくテンポ良く投稿できるよう頑張ります！！ (2020年3月10日 10時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年3月8日 2時
