目覚め ページ47
すっと目を開ければ、
見慣れない白い壁。
一先ず起き上がろうと
いつもの様に身体を起こそうとすると
「イッ！！？」
ズキッと鋭い痛みが左腹部に走る。
あまりの痛さに途中で起き上がれなくなり、
そのまま身体はベッドの上に落ちる。
「あっ！ナギ！！」
あまりの痛さに「うぅ…」などと低い声を上げれば
横からチョッパーさんの顔が私を覗き込んできた。
「まだ無理しちゃダメだぞ。
戦場で流れ弾に当たって３日も寝てたんだぞ」
戦場、流れ弾……。
そうだ、私はアラバスタで反乱を止めようとしてて
「クロコダイルは！？ルフィさんや皆んなは！！？」
「コラ！！動いちゃダメだ！！」
思わず身体を起こしかけた私を
チョッパーさんが小さい身体のまま上から押さえる。
一先ず水分補給からと言われ、
ゆっくりと身体を起こしてから超絶苦い薬と水を飲まされる。
あまりの苦さに悶えていると、
扉が開いてナミさんとビビさんが入ってくる。
「やっと起きたわね！」
「良かったわ。心配してたのよ」
２人は結構元気そうで、
私の隣のベッドに腰を下ろすと
あの後の出来事を全て教えてくれた。
「じゃあ、全部終わったんだね」
「えェ、後はルフィが目を覚ますだけよ」
私のベッドは部屋の一番端で、
そこから少し離れたベッドの上ではルフィさんが寝ている。
昨日までは熱があったりしたらしいが、
チョッパーさんの懸命な治療のおかげで今はだいぶ落ち着いているらしい。
他の皆んなも大なり小なり怪我はしているが、
歩ける程度には回復していて、
今は出航のための準備をしているそうだ。
皆んな無事ならそれで良かった。
そうホッと安心すると、
ナミさんは少し真剣な眼差しをこちらに向ける。
「ねェ、ナギ。あんたはこれからどうするつもり？」
「………」
その問いかけに、キュッと胸が締まった気がした。
皆んなと一緒にいるのは、大変だけど楽しくて、
たった数日の付き合いなのに、
皆んなと離れるのは寂しいとさえ思ってる。
けど、私は……
「あのね、私、全部思い出したんだ」
ルフィさんや皆んなの事も大好きだけど、
他にも大好きで大切な人達がいることを思い出したから。
「だから、帰ろうと思う」
私の帰りを待ってくれている人たちの所へ。
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朮(プロフ) - 星猫さん» それ程アニメをよく観るわけでは無いので、ラノベ系アニメはあまり知りません。ジャンプ系なら黒バス・ぬら孫・血界戦線・るろ剣・鬼滅・リボーン等です。 その他ならドリフターズ ・最遊記・忍たま・どろろです。 (2020年6月12日 19時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年6月12日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - きぃさん» コメント有難うございます！これからは物語も大きく動いてみたり……。応援を励みに更新頑張ります！！お楽しみに！！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - すっごく面白い小説ですね！これから電伝虫少女ちゃんがどうなるのか展開が楽しみです！続きの更新頑張ってください！応援してます！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 86b27e9006 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - 靜藍さん» コメント有難うございます！前作まで読んで頂き光栄です！なるべくテンポ良く投稿できるよう頑張ります！！ (2020年3月10日 10時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年3月8日 2時
