バカァッ！ ページ26
さて、覚悟を決めたはいいけど現状は変わらず絶体絶命のピンチだ。
部屋の中にバナナワニが侵入してきて、
ビビさんを食べようとしている。
おまけに、たった今クロコダイルの小電伝虫に
Mr.プリンスと名乗るサンジさんから連絡があったが、何だかやられてしまった様な会話が聞こえてきたのだ。
クロコダイルのさった部屋の中で、
バナナワニがビビさんを食おうと暴れまくる。
あまりの巨体に全く歯が立たず、
倒すのは到底不可能。
けど、何とかしてビビさんだけでも
外に逃げてもらわないと。
檻の中からでも何とか手助けできないかな……。
でも、私はどうせ戦えないし……。
檻の中では電波の送受信はできないから、
外に助けてというメッセージも送れない。
私は一生懸命、今自分にできることを考えた。
そして、電波の送受信不要で今唯一できる事が1つだけある。
「皆んな！耳塞いで！！」
「まさか、またあれをやるのか！？」
さっき私のあれを聞いてたウソップさんとナミさんには何の事だかすぐに分かってくれた。
「うん！一瞬でもワニが怯んでくれれば
その隙にビビさんが逃げれる！」
ルフィさんとゾロさんは首を横に傾げていたが、ナミさんに急かされてひとまず耳を塞いでくれた。
大佐さんも一応塞いでくれているし、
ビビさんも耳に手を当てている。よし！
念のために私も自分の耳を塞いでから、
「いくよ」
すぅっと大きく息を吸うと、
感情も乗せて思いっきり叫んだ。
「わーーーーーっ！！！
クロコダイルのバカァッ！」
腹の底から、今までに出したこともない様な大声を出す。
音の振動で部屋がギシギシと揺れるが、
ワニはどうやら音に怯んでくれたらしく、
一時的だが動きを止めている。
正直、自分で思った以上に声が出たので、
檻の中の皆んなもフリーズしているけれど。
しかし、何とかビビさんはワニから逃げてドアの方へと走っていた。
「皆んな！もう少しだけ我慢してて！！
必ず助けを呼んでくるから！！
私は絶対に皆んなを見捨てたりしない！！」
「おう！頼んだぞビビ！！」
ルフィさんがそう叫べば、
任せてと頷いてビビさんはドアの外へと走っていった。
無事にビビさんは外に出れたが、
部屋にはどんどん水が流れ込んでくる。
もう私の膝くらいまできてしまった。
流石に叫ぶだけじゃ檻は壊さないし、
どうしたら……。
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朮(プロフ) - 星猫さん» それ程アニメをよく観るわけでは無いので、ラノベ系アニメはあまり知りません。ジャンプ系なら黒バス・ぬら孫・血界戦線・るろ剣・鬼滅・リボーン等です。 その他ならドリフターズ ・最遊記・忍たま・どろろです。 (2020年6月12日 19時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年6月12日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - きぃさん» コメント有難うございます！これからは物語も大きく動いてみたり……。応援を励みに更新頑張ります！！お楽しみに！！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - すっごく面白い小説ですね！これから電伝虫少女ちゃんがどうなるのか展開が楽しみです！続きの更新頑張ってください！応援してます！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 86b27e9006 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - 靜藍さん» コメント有難うございます！前作まで読んで頂き光栄です！なるべくテンポ良く投稿できるよう頑張ります！！ (2020年3月10日 10時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年3月8日 2時
