探偵社の妹分はヒーロー科に行くそうです。 (ページ8)

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報・連・相！1 ページ8

『お先失礼しまーーす。』
仕事を終えて、社内に残っていた独歩兄さん達に挨拶して外に出る。

さてさて、仕事も終わったしポートマフィアにいっくぞ～

～ポートマフィアにて～
『こんにちは。』
扉の前に立っている黒服さんに声をかける。

黒「誰だ⁉」

あ、何時もの田中さんじゃない。
可笑しいな？この時間は比較的私が慣れている田中さんと言う女性の人が居たはず。

『別に、貴方に名乗る必要ありますか？』

黒「何だと⁉」

此の前の試験の時は同級生になって結局名前を知られるかもしれないから答えただけで、私はあんまり色んな人に名前なんて教えたくない。抑も、その耳郎さん、(だっけ？)私が試験会場を観察していた時に周りの子よりきちんと動いてたから受かる可能性が高いと踏んだだけ。もし落ちそうだなって子だったら名乗らなかったと思う。

別に差別してる訳じゃない。ただ、無闇に教えたく無いだけ。だって此のAって名前は彼の子がくれた特別な、大切なものだから……。

黒「おい！聞いているのか！」

『聞いています。少し静かにして下さいませんか？五月蝿いのですが』

黒「なっ」

中「Aじゃねェか。」

黒「中原幹部！不審sy『中也兄さん！』…？」

黒服の人が何か言い掛けていたけど私は其れを遮って中也兄さんに抱き付いた。

中「久しぶりじゃねェか。元気にしてたか？」

突進して来た私を受け止め乍聞いてくる。

『うん！元気！』

中「そうか。なんかあったたら言えよ。。」

『うん！』

そんな会話をしていると茫然とした様に

黒「あ、あの中原幹部…そ、その者は…？」

と言われた。

中「ん、あぁ此奴はまあ、首領のお気に入りだ。」

お気に入りとは何だか照れるなぁ。

黒「！！！？？そ、其れは失礼しました！」

『いえ。』

別に、気にしていない。

『其れじゃあ通って良いですか？』

黒「は、はい！」

扉の中に入れて貰って廊下を歩き乍中也兄さんと話す。

中「其れにしても手前やっぱ俺達以外には冷たいのな。」

『別に冷たくなんてしてない。ただ名乗りたく無いって言っただけ。』

中「そう云うのが、冷たいって云うんじゃねェか？
笑顔も見せねェし。」

少し笑い乍云う中也兄さんにムッとする。

『そんな事無いもん！大体、笑顔なんて無いのが元々の私！』

苦笑する兄さん。

『ふんっ！先言ってるからね！』

プイッと顔を背けて走り出す。

中「へいへい。」

中「(嗚呼、確かに彼奴は笑顔なんて元々無かったなァ)」