02.好みが同じ人 ページ7
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有岡先輩とは、チャイムが鳴るまで話をしていた。
ファッションの系統が似ていること、好みが同じなこと、よく聴く音楽のジャンルのこと。
フレンドリーな人なのか、すぐに打ち解けてしまって。
チャイムが鳴った後、「続きはこっちで話そ！」と番号を交換した。
有岡「またね！」
A「はい、」
有岡先輩が去った後、大きなパーカーの袖をぎゅっと握っているとすぐに現れた晴。
「あ、新しいスニーカーだね」と気づいてくれた。
晴『今日はうどんの気分』
A「え、うどんー？ 私パスタにしようとしてた。」
晴『パスタ、昨日の夜食べたの』
A「なにそれー、」
お互い食べたいものを買って、また席に着く。
うどんのだしの匂いとパスタのトマトの匂いが混じってる。
くるくる、とフォークでまけば自然とまとまってくれるパスタ。
口いっぱいに広がるトマトの味と、もちもちの麺。
晴『ほんとAってパスタ食べるのうまいよね』
A「ちっちゃい頃、鍛えられたもん」
晴『そりゃそっか、だってあの白石様だもんね』
A「ちょっとー、大きな声で言わないでよ」
晴『わかってる、言わないようにしてるから＿＿＿お嬢様だってこと♡』
A「もう、それを言わないでって言ってるのに」
きっと晴を睨めば、「ごめんなさい」といいながらお箸で器用に私のパスタを食べた。
私もフォークでうどんを食べる。
・
お嬢様...か。
でも、そういわれるのも慣れてる。
そういう立場だってことも、知ってる。
生まれてからずっと、壊れ物のように扱われてきた私。
小さい頃はそれが当たり前だと思ってた。
身の回りのことはなんでもしてもらえて、欲しいものは何でも買ってもらえて、楽しいパーティーに参加して。
でも、そんな生活、当たり前じゃなかった。
私が、特殊すぎたの。
・
そんな生活に嫌気がさして、毎日着ていたワンピースは全部処分してパーカーを着たりスニーカーを履いたり、大きなリュックを背負ったり。
キャップも、ピアスも、ヘッドフォンも、
全部、反抗心からはじまったこと。
...そんなこと、有岡先輩が知ったらなんていうだろうな。
・
03.同じ本を手に取るなんて→←01.はじめまして、有岡先輩
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
