I07.考えること ページ31
・
A「今度から、遅れるんだったらちゃんと連絡してくださいね、
一応、心配するんですから」
伊野尾「ごめんね、でも心配してくれてありがと」
図書館の一角。
たくさんの本に囲まれた俺たちは控えめな声で話す。
さっきのこと、もちろんAちゃんには伝えてない。
だって、伝えたところで...じゃない？
A「事故にでもあったのかと思った...」
伊野尾「大学内で事故るやつがいると思う？」
A「っもう、それくらい心配したってことです」
小さな顔にある頬を精一杯膨らまして俺を睨むAちゃん。
ごめんね、そんな顔されても怖くもなんともない。
そんな彼女の頭をぽんぽん、と軽く撫でれば
彼女は白い顔を少しだけ赤らめる。
きっと、こんなことされたことがないんだろうな、
・
A「早く、探しましょ」
伊野尾「そうだね、そうしよっか」
A「夜ご飯、ごちそうしてくれるんですもんね」
伊野尾「せめてものお詫び、ね」
リュックにぶらさがる大きなヘッドフォンが揺れるのと同時に、
彼女は足を進める。
「本を読むのが好きなんです」
何年も前にきいた、君の好きなこと。
忘れたこと、一度もない。
発表会で参考になる本を探しにきただけなのに、
こんなにも目を輝かせてる。
光がみたら、もっと好きになるだろうな〜。
A「伊野尾先輩、足とまってますよ」
伊野尾「手はよくあるけど足がとまってるっていわれたのはじめてかも」
きゅっと俺の服の裾を掴んで話しかけてくるAちゃん。
それはわざと？それとも天然？
そんなことされたら、男はぐっとくるんだよ...。
A「手もとまってますよ、誘ってきたの伊野尾先輩なのに」
伊野尾「えへ、なんか疲れちゃったからご飯行く？」
A「早いです、もう少しだけ」
伊野尾「やっぱ早いか〜、うん、好きなだけいな」
・
こんなにかわいい子と恋ができたらきっと、楽しいだろうな。
普通に出会って、恋をして、結婚できたら、
一生大切にしたい、って心の底から思えるんだろうな。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
