I06.優先順位 ページ30
・
口が悪くなるかもしれないけど、
俺にとってはこんなろくに話したこともない女の子よりも、
Aちゃんの優先順位のほうが遥かに高くて。
二人きりの密室...じゃなくて講義室。
掴まれた左腕。
こんなの、ふりほどけないわけじゃない。
俺だってそんなに華奢じゃない。
けど、女の子をそんな乱暴に扱えるほど
俺はひどくない！！
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伊野尾「話って何？」
真貴「ちゃ、ちゃんときいてください」
伊野尾「うん、きくよ」
きっと、これから告白でもされるんだろうな
そんなこと、のんきに考えてた。
・
真貴「伊野尾くんのことがずっと好きでした、」
ほら、ね？
・
真貴「話したこともないし無理だってわかってるけど、
気持ちを伝えないと諦められない気がして」
真貴「けど、伊野尾くん今フリーだし、もしかしたらっておもって」
・
真貴「付き合って、くれませんか」
伊野尾「気持ちは嬉しいけど、ごめんね」
・
あっさりと、勇気を出してくれた女の子を振った。
ひどいなって思うかもしれないでしょ？
うん、ひどいんだよ、俺。
・
伊野尾「俺、好きな子いるから...さ」
嘘ついて、振るんだもん
ひどいったらありゃしない。
・
真貴「そっか、そうですよね、
いきなり呼び止めてごめんなさい」
涙目の彼女、
俺の左腕を握る力はなく、ぶらりと離れていく。
罪悪感がないわけじゃない。
けど、俺はもう女の子とは付き合えないんだよ。
・
伊野尾「これからは、友達として...ね？」
泣いている女の子を一人にするなんて、
昔の俺じゃ考えられなかった。
けど、今は待ってる人がいる。
...って別にAちゃんは彼女でもなんでもないんだけどね
たださ、ほら、
あの子俺にだけは口が強いから。
なにか、ご飯でも奢ってあげるか〜。
・
講義が終わって20分。
俺は図書室へと足を進めた。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
