10.二人きりなんて ページ16
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A「先輩、お肉食べないんですか？」
八乙女「あー、食べようとは思ってるんだけどね時間が無くて」
A「先輩の分、取り分けておきますよ」
八乙女「え、いい？」
A「はい、私、結構食べたんで」
先輩の近くに置かれていた真っ白な紙皿にお肉を何枚かとりわけで。
なにかできることがないかな、とコンロの付近を行ったりきたり。
有岡「あ！この肉もう食べれんの？」
A「そ、それは八乙女先輩の分で...」
まだまだ物足りないって顔した有岡先輩がお皿に乗ったお肉を指差す。
そのお皿を反射的にひょいっと取り上げてしまった。
有岡「...はは、うんそうだね、光くんも食べたほうがいいよ」
A「...なんかすいません」
有岡「Aちゃん、光くん一人じゃ大変だろうから手伝ってあげてね？」
A「え？あ、はい...」
有岡「んじゃ俺らちょっとアイス買ってくるから！」
え？なんて声は彼にきっと届いてない。
コンロの周り、いつの間にか2人だけになっていた。
八乙女「あいつら俺らおいて皆スーパーいったの？」
A「見たいですね」
八乙女「俺、車の鍵渡してねぇんだけどどうしよ」
A「あ、届けてきますよ。たぶん、走ったら間に合うと思うので」
八乙女「あー...うん、でもいいや。Aちゃんが迷子になったら困るし」
A「でもすぐそこですし大丈夫ですよ？」
八乙女「ううん！ 鍵はいいから...ここにいて？」
コンロのそばにずっといるから顔が赤いのか、
それとも別の理由があるのか。
そんなのわかりっこない私は火照った体を冷まそうと紅茶を一気に飲み干す。
変なドキドキとざわめきと。
ちらりと先輩をみるとぱちっと目が合って。
八乙女「鍵がないって気づいたらきっと取りに来るだろうし、ね？」
A「そ、そうですね」
お互いがぎこちない。目を見れない。
全然苦しくないのに、苦しいと感じてしまう。もどかしい。
どうして八乙女先輩だけ。
どうして。
理由はなんとなくわかってる。
でもそれであってるのかなんてわからない。
誰かに相談なんてできない。
二人きり、その状況が私を余計に狂わせる。
だってほら。
八乙女「...」
A「...」
変に意識しちゃうんだもん。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
