荷物の臭い〜樽の中へ ページ7
「……しかし、ここを脱出する方法はこれしかないし、樽の臭いは関係ないだろうな。
用意した荷物も既に臭くなっているに違いないから」
……なんだって!?
「人間の血の臭いを纏った衣服だと、魔物に襲われやすくなるんじゃないか?」
とヘンリー。
「ああ、そうだな……。
奴 隷服のままだと、目立つかもしれないと思ったのだが。
見た目だけでも変えて貰おうと……」
「……そんなことを思っていたのか。
すまない、考えが及ばなかった」
「いや、私も魔物と戦うことなど考えてもいなかった。
お前たちが鞭男と戦っていたというのを聞いても、そのことは頭を掠めもしなかった。
全て、私の注意力がない為に起こったことだ。
謝るのは私の方ーー」
不意にヨシュアが言葉を切り、通路へと顔を向けた。
「誰かがやってくる!
早く、樽の中に!」
そう急かされて、僕とヘンリーとマリアが走り出す。
荷物を引っ掴み、僕たちを導くように伸びた紅い線を辿って、水に浮いた樽へ。
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チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - 日波輪廻さん» コメントありがとうございます!! 高評価もありがとうございます!!! そう言っていただき嬉しいです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!ドラクエ私も好きです!とても面白かったです!星も一番右を押させていただきました! (2017年2月19日 10時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ:http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時:2014年7月26日 18時