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ヨシュアの未来 4 ページ14

「擦り込みを廃止しようと尽力していたお前が、それによって尋問を受けるとは……。
滑稽だな」

「あんなに惨いことは、奴 隷相手にしてはいけませんよ!」

「『奴 隷相手に』?
奴 隷でなければいいのか?」

「……え?」

「例えば、魔物や動物だ」

「……というと……?」

「あれは、10年くらい前だったか?
子供が2人やって来たときに、黄色い獣も一緒にいただろう?」

僕は、目を見張った。

「ボロンゴ……!?」

小さく叫ぶ。

「あれは根っからの動物だったから、人間の言葉を話すことはなかったな。
でもそれを確認する為に、擦り込みをやった。
時々、動物を装った魔物が入り込むことがあってね」

「痛みに耐えかねて、人間の言葉を喋るのですか?」

「大概はそうだった。
そして、それは人間相手でも同じ……」

「本当のことを喋る、と?」

「その通り。
まあ、最初の頃は性別関係なしにやっていたから、女の場合何も聞き出せずに終わることが多々あったがな。
しかも竹ぼうきで叩き過ぎて、肉や脂肪は剥がれ落ち、骨や内臓まで見える始末さ。
さらに、既に“動かない”から、樽に入れる為には引き摺って運ぶしかない。
水牢の中で行ってたからまだよかった。
あの時出来た紅い線は、何をしても消えなかったからな……」

樽まで伸びていた線は、この時のものだったのか!?

「お言葉ですが兵士長、あなたが先ほど仰っていた“奴 隷が『歓声を上げる』ことや『大手を振る』こと”は、つまり彼らが『悲鳴を上げる』ことや『抵抗している』ことをしていたと言い換えてよろしいでしょうか?」

「まあ、普通に言えばそうなるな」

「……そのような比喩、私には非道の極み!
いや、皆にとって、です!」

数分前とはうって変わって、覇気のある声で兵士長に詰め寄るヨシュア。
2人の身体を、樽に打ち寄せる波が掻き消した。

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チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - 日波輪廻さん» コメントありがとうございます!! 高評価もありがとうございます!!! そう言っていただき嬉しいです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!ドラクエ私も好きです!とても面白かったです!星も一番右を押させていただきました! (2017年2月19日 10時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ:http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/  
作成日時:2014年7月26日 18時

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