ヨシュアの未来 3 ページ13
「さて、ヨシュア。
マリアの場合はただ叩くだけだったから、3日で治る傷で済んだのだ。
しかし、お前は男。
10日掛かっても治らないことをしても、生き続けるだろうな」
「……と、言いますと……？」
「まず、剥き出しの背中を竹ぼうきで叩く。
それだけでもかなりの痛みだ。
しかも今回は竹ぼうきを洗っていないから、穂に付いた妹の血液や肉片が傷口に入る。
それらによって病気になることも珍しくない」
「……」
その目から、生気が消えつつある。
「ここからは、女ではとても耐えられないと思って、マリアにはしていないことだ。
お前に耐えられるかな……？」
「さあ……」
今にも倒れそうだ。
「さて次は、塩を使う」
「塩……ですか」
「そうだ。
……いきなりだが、労働監督の後に配られていた水が塩辛かったのを覚えているか？」
「確かに、言われてみればそういう気がしました……」
「汗で、水分だけでなく塩分も身体の外に出て行くらしい。
だから、塩入りの水を配っていたのだ」
「そうなのですね……」
「しかしある時、こんな質問がされた。
『身体に直接、塩を取り入れる方法はないか？ 』と」
「直接……？」
「まあ、これがされるようになった経緯はこのくらいにしておこうか。
それを実践したところ、奴 隷は大手を振って“歓迎”していたぞ」
「歓迎？」
「そうだ。
“歓声”もあげていたような……」
「一体なんだ……？」
「竹ぼうきで出来た傷に、塩を擦り込む」
「……！」
ヨシュアが、弾かれたように顔を上げた。
「それは、擦り込みは、禁止されたのではなかったのですか！？」
「……ああ。
“表向き”はな」
ヨシュアが、うなだれた。
「“表向き”……！？
裏では、何も変わっていなかった……！？」
兵士長が、黒い笑みを湛えた顔でうなずいた。
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チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - 日波輪廻さん» コメントありがとうございます！！ 高評価もありがとうございます！！！ そう言っていただき嬉しいです！！ (2017年2月19日 12時) (
レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました！ドラクエ私も好きです！とても面白かったです！星も一番右を押させていただきました！ (2017年2月19日 10時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ：http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時：2014年7月26日 18時
