ヨシュアの未来 2 ページ12
「しかも、その竹ぼうきは掃除用とは違い、先がささくれ立っている。
すなわち、背中により多くの傷をつけることが出来る。
その分、悲鳴や痛みも増えるがな……」
「「……」」
2人の兵士が、固まっている。
「……そういえば、最近使いましたか?
穂先が真新しい血に塗れているのを、先ほど見ましたが……」
喉を無理矢理に震わせて、その1人が聞いた。
「その通りだ。
確か、相手は……」
兵士長の顔に、邪悪な笑みが浮かんだ。
遠目にも、それがわかった。
「どうしたのです?」
「何かあったのですか?」
2人が慌てている。
「相手は、お前の妹さ!
別に竹ぼうきを使う必要はなかったんだが、“お前が”苦しむ姿を見たくてね。
こんなことになるとわかっていたなら、鞭男に『思い切り叩いていいぞ』と命令していたのだが……」
「えっ!?」
隣で、マリアが顔を青くした。
樽の隙間から差す僅かな光でも、そうわかった。
「もしそれでマリアが使い物にならなくなっても、それはそれで良かったんだがな。
……まあ、そんなことはどうでもいい。
大事なのは、マリアを叩いた竹ぼうきで、お前も嬲られるということだ!」
「「もう決定したのですか!?」」
2人が声を揃えて叫んだ。
「ずっと迷っていたが、このヨシュアが何も言わないし、今思い付いたことが面白そうだからな」
「「わかりました!
奴 隷と鞭男たちに伝えてきます!」」
2人の足音が、遠くに消えていった。
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - 日波輪廻さん» コメントありがとうございます!! 高評価もありがとうございます!!! そう言っていただき嬉しいです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!ドラクエ私も好きです!とても面白かったです!星も一番右を押させていただきました! (2017年2月19日 10時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ:http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時:2014年7月26日 18時