ヨシュアの未来 1 ページ11
「そんな、ことは……」
ヨシュアの声に、覇気はない。
「『逃がした』って本当ですか!?」
「しかも、妹を!?」
ヨシュアと兵士長のやり取りを聞いて、新たに兵士2人がやって来たようだ。
声だけで、その驚きがわかる。
「私は絶対そんなことはしません!」
「……まだ嘘をつき続けるか。
お前、鞭男の振るう鞭の前でも、同じことが言えるか?
今白状すれば、岩屋入りは免じてやる」
「ですから、私はーー」
「え?
岩屋に入れなくていいんですか?」
「こいつは、妹など計3人を逃がした大罪人ですよ?」
後に来た2人が聞いている。
「“岩屋に入れない”、つまり一日中外で生活するということさ。
もちろん、夏の暑さや冬の寒さは身に堪えるだろうな」
「恐ろしいことを考えますね……。
背筋が寒くなってきましたよ。
流石ーーーー様、……いや兵士長ですね」
名前は、波の音で聞こえなかった。
「しかし、今言うとそうなるということは、鞭によって白状するとどうなるのですか?」
「同じように、岩屋の外に捨て置く」
「……今と同じだと思いますが?」
「あぁ!
まさか、鞭で叩かれた後に放置するということは……!」
「そうだ。
今回使う鞭は、奴 隷を急かす為のものではない。
奴 隷に本当のことを言わせる為のものだ。
だから、その形は平らで真っ直ぐではなく、例えれば竹ぼうきのようになっている。
柄を持って、掃く部分で打つのだ」
「竹ぼうき……ですか」
声が小さいのは、樽が離れていくからだけではないだろう。
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チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - 日波輪廻さん» コメントありがとうございます!! 高評価もありがとうございます!!! そう言っていただき嬉しいです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!ドラクエ私も好きです!とても面白かったです!星も一番右を押させていただきました! (2017年2月19日 10時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ:http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時:2014年7月26日 18時