RAMPAGE Princess 9 (ページ32)

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成人１ページ32

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『昂秀！！！誕生日おめでとう〜！』

昂秀「ありがとうございます！」

俺とAさんで、生ビールを乾杯する

ひとくちゴクッと飲むと
苦味がぶわあっと広がり美味しくない

昂秀「ぶえっ」

『ははっ笑
やっぱ最初は美味しないよな笑』

昂秀「でも大人になったなあ。って感じしますね笑」

『ええことや笑』

なんで二人なのかというと

ほかのメンバーは夜中まで仕事らしく
日付も跨いでないのに、おめでとう！なんて言われて
みんな仕事場に向かっていったから寂しいもんです

『いっぱい飲みに行こな？』

昂秀「はいっ！
お誘い待ってます！！笑」

『昂秀はさ〜』

ビールが入ってるグラスを見つめながら

俺に話しかけるAさん
お酒が入っているからなのだろうか

その姿でさえ綺麗

『 ...って聞いてる？』

昂秀「えっ、聞いてません」←

『おい笑』

昂秀「すいません」

『いいよ』

ちゃんと聞いててな。

そう言って、軟骨の唐揚げをひとくち食べた
だめだ、自分酔ってるのか？？

なんでこんなにもドキドキしてるの？
そんな自分に問いかけしまくってる俺に対して
Aさんの口や手は動いていく

『もう！昂秀聞いてへんやろ？』

昂秀「へっ？」

『酔ってんの？』

昂秀「いえいえ！飛んでもない！！」

『ビールひとつで酔うのは弱い証拠やで』

頭をコツンとつついて

ふふっ。と笑うAさん
あ〜なんで、樹さんのモノなんだろう。
俺も樹さんみたいだったら今頃、俺のモノだったのかな。

『ん〜それはないな、多分笑』

昂秀「えっ？」

『もろ口に出てましたよ？』

昂秀「っ// 」

ニヤニヤしながら、少ないビールを一気に飲み干し

『すいませ〜ん！レモンサワーひとつ！』

どこかの居酒屋に来てるのか。っていうぐらいの大声でそう言ったAさん

...やっぱAさんは樹さんに惚れ込んでるんだ
だってさっきから、左薬指についてる指輪をずっと触ってるんだもん

『昂秀〜』

昂秀「はい」

『 ...樹と結婚するってなった時どう思った？』

昂秀「どう思った...？」

『目の前でプロポーズされて、籍入れるのも見守ってくれて

素直に喜べた？』

直球な質問だった

正直に答えていいのかも分からない
だから俺はジーッと下を向いて下唇を噛んだ

『 ...正直にゆってほしい』

俺は覚悟を決めた

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