【◇A】青心寮在住の引きこもり、その二。【逆ハー】

BALL85 ページ41

小湊先輩お誕生日おめでとうございます！
誕生日なのに謝らせちゃってごめんね.笑

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｢体育祭？｣

沢｢そーっスよ！A先輩はどーするんですか？｣



小湊の謝罪から数日後。

ぼちぼち学校に顔を出しながら、日々を過ごしているA。

そんな他愛もない夜飯の中、珍しく沢村が隣に座ってきたかと思えば、出てきた話題はその体育祭とやらだった。


去年も参加した体育祭。
１年生からしたら高校生になって初めての体育祭だ。

運動好きなAにとって待ってましたと言わんばかりのイベントである。

｢どーしよっかなー｣と悩んでいると、｢いやお前出てもらわねぇと困っから。｣と後ろから声をかけられた。



｢えぇ？なんでですか。｣

伊｢それがよ、なんか今年運動部オンリーでマネージャー対抗戦みたいなのがあんだよ。｣

｢…ちょっと待って今すぐ逃げたい。｣

結｢対抗と言うより、アンカーだな。｣

小｢俺達が足速いのからセンバツ4人選んで、そのアンカーがマネなんだって。｣

｢いやいやいや…だって野球部マネージャー居ますよね？確かー…4人くらい？だっけ。｣

沢｢A先輩が一番体力バカなんですよ！！｣

｢お前にだけは言われたくないね。｣

倉｢ヒャハッ、いーじゃねぇか別に。
去年だって女子に頼まれてた雑用やら何やらの仕事全部やって、仕舞いにはぶっ倒れたんじゃなかっ…｣

｢倉持それ以上喋ったら倉持の部屋に私の下着落として帰るから。｣



地味にやられたら辛い…というか気まづい仕返しを提示されて、ﾋｭｯ…と黙る倉持。

同級生と下級生に対しては強気である。


ただ頼まれたのは上級生。
断る訳にも行かない。









｢あー…先生と礼ちゃんに聞いてみます。｣


沢｢うっわー！先輩体育祭出るんスね！！｣


｢沢村話聞いて？？？｣



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