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轟焦凍side
姉さんが無事に去っていくのを見守ってから
また、二ノ宮Aを見た
「お前、一体、どういうつもりだ」
口を袖で擦りながら言う
「これが一番、波風立たない良い作戦でしょ？」
確かにこうすれば、姉は巻き込まれずに済む
オレにとってはメリットがある
だが、こいつになんのメリットがある？
他にいくらでも姉を無力化する方法はあった
こいつの化け物じみた強さなら
あの一瞬で姉を殺すことだってできたはずだ
だが、敢えてそれを選ばず
この方法を選んだ意味がわからない
「私は別にどっちでも良いんだぁ
ヒーローの味方でもないし
ヴィランの味方でもないから
私にとって一般人を殺すこと、助けること
どっちも何の価値もない」
二ノ宮は本当に興味がなさそうに
乱れたネクタイを直している
"お前の思い通りになると思うなよっっ………！！"
さっきの笑顔
あれが、こいつの本性
「お菓子もたくさんくれたのに
殺しちゃうなんて可哀想だよ！」
ここにきた時のあの胡散臭い態度よりも
素直な言葉に思えた
部屋の氷を左手で溶かす
「あ、やっと信じてくれた？」
「お前、オヤジと戦いたいだけなんだろ」
オヤジがオールマイトを見る目に
二ノ宮のそれは、少し似ていた
二ノ宮は何も言わず
玄関に向かっていった
「お父さんを殺すって言ってるのに
さっきみたいに止めないの？」
玄関で二ノ宮は靴を履きながら言う
「お前が勝とうがオヤジが勝とうが
オレはどっちでも良い
お前に負けるなら
オヤジもそれまでだったってことだ」
「轟、辛辣〜」
二ノ宮は玄関の戸を開けて
振り向く
「お邪魔しました
久しぶりにすごく楽しかったよ」
そう言って出ていった
嵐がやっと去った気持ちだった
「えっ、焦凍、送っていかないの？」
部屋に戻ろうとすると
物陰から姉が現れる
「…………姉さん、そこで何してるんだよ」
「焦凍！どうして教えてくれなかったの！？
あの子が恋人だって！」
姉さんは思ったよりも大きな声でオレに言った
その目はキラキラと輝いている
「そういうんじゃない」
しっかりと否定した上で
オレは部屋に戻った
.
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ねかあ(プロフ) - なんかすみません 完結まで頑張ってください! (10月8日 13時) (
レス) id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - ねかあさん» あ(ﾟωﾟ)６話のやつですね。ありがとうございます、修正しますね。 (10月7日 18時) (レス) @page7 id: 745702dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - 加害者ではなく被害者ではないですか?面白い作品ありがとうございます (10月7日 17時) (レス) @page3 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 満月雪兎さん» お久しぶりです、満月雪兎さん(*´∀｀*)新作頑張ります！ (2019年4月19日 6時) (レス) id: 15321dbbab (このIDを非表示/違反報告)
満月雪兎(プロフ) - 新作品を作られたと知って飛んで参りました！次の更新を楽しみにしてます！ (2019年4月18日 20時) (レス) id: 911379cf70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根パンダ | 作成日時：2019年4月18日 18時
