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ええ、何それ？なんて笑いながらも、鼻先の触れる距離がくすぐったくて。
『じゃあお祝いのキスは？』
JH「うわあ、欲しがりだな」
調子に乗って目を閉じて待っていれば、ジェヒョンに鼻をつままれてしまって。もう！と怒れば怒るほど彼が嬉しそうにするので、ふてくされてみたりして。
ふざけ合うのも楽しいけど、ごめんごめんと言ってちゃんと私と向き合って、さっきよりもずっと甘いキスをしてくれるところが、すごく好き。
JH「ああ…… 俺の奥さん、こんなにかわいくて、どうしよう？」
『ね、どうする？』
JH「いや、俺、本当に困ってるよ。Aはあまりにもかわいいし、賢いし、才能に溢れてるし。ソロはおめでたいけど、ひとりで活動させるのはちょっと嫌だな。俺の目の届かないところでどこの誰に狙われるか分からないから」
『それはこっちのセリフでしょ。どうせまた、画面の向こうでかわいい女の子に笑顔振り撒いていちゃこらするんだから』
JH「あれ、やっぱりドラマ、ちょっと妬いてる？」
『……今までは、恋人でもないのに口出しするわけにいかないから言えなかったけど。正直、いつだって嫉妬どころの騒ぎじゃなかったよ。それで見ないのもなんか悔しいから、毎回見てはいるけどさ』
JH「うわ…… Aには悪いけど、それ、めちゃくちゃ嬉しいんだけど？」
そっかそっか、ずっと妬いててくれたのか、なんて、満足そうに私の肩を抱いて。
JH「もう大丈夫だよ。Aは俺の彼女だから、いくらでも口出しして良いんだよ」
『何？嫌だって言ったら、キスシーンなくしてくれるの？』
JH「いや、なくすのはさすがに難しいけど……」
困ったように笑った彼は、もう一度私の唇に触れて。
JH「本当の俺はAのものだって、信じられるまで、何回でも上書きしてあげる」
そう言って微笑むジェヒョンの、キザ過ぎるセリフさえ様になってしまっているのがなんだか少し悔しいけど。
そうか、今までは画面の前で我慢することしかできなかったけど、これからは堂々と嫉妬しても良いんだ。
その権利を、私はもう持っているんだ。
『……でも、あんまり嫉妬しすぎて愛想尽かされないように気を付けなきゃね』
JH「なんで？俺は、Aの嫉妬すら愛してるのに」
『うわ、今日どうしたの？さっきからやたらとキザ過ぎるけど？』
JH「キザだと嫌だ？」
『いや、まあ、ジェヒョンだったらなんでも嫌じゃないけど……』
JH「ほらね？俺達大して変わらないって」
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
