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JH「こっちにした方が良い？」
『どっちでも、ジェヒョンの好きな方にしたら良いよ』
JH「ねえ、さすがにもうちょっとやる気だしてよ」
彼に手をひかれるままにフロアを巡回し始めたものの、いかんせん私はインテリアにこだわりが無いことを思い出す。
なんと言っても、宿舎の私の自室が殺風景すぎてあまりにも酷いからと、今の少しくらいならカメラにうつっても当たり障りない状態を作ってくれたのはジェヒョンだったし。こういうのには得手不得手があるからさ。
ジェヒョンは期待を裏切らないおしゃれ部屋を作るのが好きだし得意だから、任せておけば間違いないという信頼でもあるのだけど。さっきから私が丸投げしていることに不満なようだ。
ご飯のことしか考えて無いでしょ？なんて唇を尖らせているジェヒョン。うーん、正解。
正直、入ってくる時にエントランスでソフトクリームが売られているのを見た瞬間から、私の頭にはソフトクリーム食べたい以外の感情がない。
そんなことないよなんて嘘をついたところでばれてしまうのは明白なので、とりあえず笑って誤魔化しながら腕を絡めて甘えてみる。
『だってこういうのはジェヒョンの方が得意でしょ〜？私はその2つの違いがさっぱり分からないもん』
JH「はあ…… やっぱり家具屋デートは失敗だったか……」
『そんなことない！私は私なりに楽しんでるから！大丈夫だもん！』
JH「別に無理しなくて良いよ。家具に興味が無いのに何を楽しむの？」
『ジェヒョン！ジェヒョンが好きだから！』
そこまで言って、目を丸くするジェヒョンの表情に驚いて固まって、ようやく自分の口走った言葉に気付いて顔に熱が集まる。
一気に恥ずかしくなって、火が出そうなほどに赤く染まってしまったであろう自分の顔を、急いで手で覆った。
一体全体、なんてことを言ってるんだよ私は。
いや、私はただ、折角久しぶりのウギョルデートでジェヒョンと一緒に出掛けられるなら別に何処だって楽しいのは本当で、それを分かってほしくて。
彼が来たかった家具屋デートを失敗だなんて思ってほしくない一心で、そう、伝えたのだけど。
隠した視界の向こう側で、頭上から大きなため息が降ってきて。
JH「……なんで急にそんなにかわいいこと言うかなあ」
彼が私を、包み込むように抱き締める。
公衆の面前でさすがに恥ずかしくて、離すよう訴えるけど。
JH「ダメ。こんなかわいい顔誰にも見せられない」
私の耳元で、そんなことを囁いた。
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
