拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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仕方がない、と思いながらも口を開く。

『……ニア、傍観してないで助けてください』

そんな風に、こいつに助けを求めた私が馬鹿だった。

ニア「ふふ……あっははは！！嫌ですねぇ詩織さん。私がこんな面白そうなことを止める手助けをするとでも？
それに、詩織さんが特別なだけであって私からすれば、そこの人たちはただのモブですからね。
猟犬に殺されようと、狂い死のうと、私からしたらオモチャが１つ壊れただけの話ですから。」

そうだった、最近のこいつがあまりに優しいものだからすっかり忘れていたが、この邪神….ニャルラトホテプは、人が狂う様を見て面白がるような邪神なんだった。

『こっ…この愉悦魔！！鬼！悪魔！邪神！
普段はしないくせに今更にゃるにゃるしないでくれます！！？』

ニア「あはっ、嫌ですねぇ、あなただって分かってるでしょう？
……と、というか一回SAN0ロストしてるのによく忘れられましたね….。確かに昔より丁重に扱ってますが…」

あぁ、そうだ。なんで忘れていたんだろう。こいつは、こんな邪神なんだった。そういう、存在なんだ。それでも……。

『……っ少しでも、友達になれたかもって気を許した私が大馬鹿野郎でした！すみませんね、えぇ！！
お前なんか……お前なんか、大っっ嫌いです！死んでも信者になってやりませんから！
ニャル様なんてクトゥグアさんに燃やされて燃えカスになってしまえ！！』

その言葉に後ろで私を捕獲している安室さんがぴくりと反応して力を緩める。その隙に、腕を引き抜いて数歩後ずさった。

……そうだった、すっかり忘れていた。
前、この人にクトゥグアさんのことについて聞かれたんだった。

安室「今のは、どういう……」

そこまで言った時に、私とのDEX対抗ロールに失敗したのであろう組が遅れてやって来る。

萩原「安室も詩織ちゃんも、速くない？……って、あれ。どうしたの？」

息を切らした萩原にそう問いかけられたのが聞こえたが、今はそれどころではない。
私は今、この窮地をどうやって脱するかを、いつもの倍以上頭を回して考えていた。

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