拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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男性が去っていったのを見届けてから、私も家へと帰ろうと後ろを振り向くとニアがいた。

『うわっ…！？』

ニア「さすがですね、詩織さん！良心的な人間の鏡、と言ったところでしょうか？そこもまた、私が詩織さんをおもしろ…いえ、愛しいと思う理由の一つ。
まぁでも、そうですよね。なにしろ前世はけいさ、むぐっ」

ニアの口を押さえて辺りを見渡す。
よかった、コナンの主要キャラは誰もいない。

それにしても、だ。

『ちょっとその姿で愛しいとかいうのやめてもらって良いですか？
シュブ様にも言いましたが私、そういう趣味ないので。』

辺りの人にそういう誤解をされるのは精神的に大変よろしくない。

ニア「つれないですねぇ……。あぁいや、その言い方だと男の姿ならいいんですね？も〜、詩織さんったら素直じゃないんですから♪」

うふふ、と笑っているニアに殺意が湧く。

『…なるほど、武道キック喰らいたいんですね？分かりました！』

そう言って蹴りの構えをとると、ニアは大慌てで首を横に振った。

ニア「やめてくださいよ、死んじゃいますって！下手したら私なんてワンキルじゃないですか！」

『冗談ですよ、町中でうっかりあなたを殺して辺りの人も私もSAN値直葬の可能性ありとか洒落にならないですし』

ニア「うふふ、良かった。詩織さんならそう言ってくれると信じてましたよ♪…それはそうと、いいんですか？あなたまで猟犬に狙われてしまいますよ？」

『だから一旦家に帰ってから乃亜さんに頼みに行くんですよ』

ニア「…今、なんと？」

『乃亜さんに頼みに行くんですよ。』

ニア「なんでアイツに頼みに行くんです！？私がいるじゃないですか！」

『え…ニアは信用ならないです。』

ニア「あ、そういうこと言っちゃいます？
いいですよ、じゃあ代わりにアザトース様の玉座までデートしましょう♪」

『そ、それは洒落にならないのでお断りします！
……仕方ないですね、今回はあなたを信用してあなたにお願いします。
もし私を裏切るような真似をしたら何があってもあなたの信者にだけはなりませんから』

ニア「…分かりました、契約成立ですね。
私としてはぜひ詩織さんを私の信者にしたいところなので、その可能性が潰されるのは避けたいですし。」

『それは良かった』

この時の私は、この契約のせいで四六時中ニアに護衛(という名のストーカー)されることになるとは知らなかった。

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